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蕾は開き咲きほこる
第21章 百合は咲き開く
「あっ……、恥ずかしいので、夜だったら」
それが、私が出来るぎりぎりの譲歩。
「ダメとは言わないんですね」
私の言葉に驚いた光春さんは確認するかのように聞く。
「はい、恥ずかしいだけで、私も、一緒に、入ってみたいです」
「誘ったのが明るいうちでしたからね。わかりました。今度は星空を見ながら一緒に入りましょう」
嬉しそうに言葉にした光春さんは、そのままキスを落としてきた。
何度も何度も啄むようなキスを交わし、そのキスは次第に深くなる。
光春さんの舌が私の舌をなぞるたびに快楽が広がっていった。
このまま、光春さんに抱かれるんだろうと思っていると、部屋のドアがノックされ桜子さんの声が聞こえた。
「光春くん、汐里ちゃん、起きてる??朝食の準備ができたわよ」
ふたりして時計をみれば、もう少しで8時になろうとしている時間で寝過ごしてしまった上にのんびりし過ぎてしまったことに気がついた。