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蕾は開き咲きほこる
第22章 嫉妬

「バイク、ずっと好きなんですか?」

「うん。小学生の時から好きで将来は免許取って乗るんだって決めてたんだ」

「小学生ですか?」

そんな小さな頃から好きだったと言われ驚いたけど、その理由を聞いて納得した。

「そうそう。仮面ライダーが好きだったんだよね。ヒーローがバイクに乗って活躍するんだ。それがカッコよくて夢中になったんだ」

そう言って、バイクについて色々と話してくれた。
専門的な部分はほとんど理解できなかったけど、知らないことを知るのも楽しい。

「なんか、嬉しいな。俺の趣味の話につきあってくれて。女性にバイクの話をすると大半は良い顔されないんだ。なのに坂上さんはずっと笑顔で聞いてくれて、なんか嬉しい」

「知らない分野だから、知れてうれしいですよ」

「そいうとこ!そういうところ、良いと思う」

正直な気持ちを言葉にしただけなのに、大袈裟に褒めてくれた。
褒められると嬉しくて、光春さんから冷たい視線を向けられている事に気が付かなかった――……

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