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蕾は開き咲きほこる
第4章 変わる日常
静かに飲んでいると、羽間さんがビールのジョッキを持って隣に座って話しかけてくる。

「ちゃんと飲んでる?飲んで食べないと損するよ」

そう言いながら羽間さんは私のお皿に食べ物を取り分け、少なくなった飲み物のおかわりまでしてくれた。

「坂上さんってあまり喋らないけど、それって昔から?」

ビールをゴクゴクと喉を鳴らしながら飲んだ後、頬杖をつきながら聞く羽間さんに、恥ずかしくなって俯いた。

「ごめんごめん。話しづらかったらいいんだけど……なんか理由が分かれば手助けできるかなって思ってさ」

羽間さんの方に視線を向けると、羽間さんは困ったような表情でお酒を飲んでいた。
そんな風に言ったくれた人は初めてで驚きと嬉しさがこみ上げ、気を使ってくれるその思いに答えたいと思った。

「えっと……幼い頃から女性ばかりの中で育って、男性と話す機会がほとんどなくて、慣れていないというか何というか……」

しどろもどろで話す私の言葉を羽間さんは口を挟まず聞いてくれた。

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