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蕾は開き咲きほこる
第4章 変わる日常

「社会に出て少しはマシになったんですけど、急に話しかけられたりすると、どうしていいのか分からなくて……」

「そっかぁ~~、じゃあ、子供の頃の環境問題ってやつだ」

「……はい」

「うん、それっ、すっげ~分かる」

いきなり大きな声を上げた羽間さんに驚いたけど、羽間さんは何回も分かる分かると頷いて手に持っていたビールを飲みほして次のビールを頼んでいた。

「坂上さんところとは違うけど、俺も似た感じ」

「似た感じ?」

「そうそう。俺の家って上に3人の姉貴がいるんだよな。うるさいし、バカだし、煩わしいし、そんな中で育ってきたからうるさい女って苦手なんだ。こんな飲み会で騒ぐのはいいけど普段からテンション高めの女って犬猿する。だから、うん。坂上さんの気持ちよくわかる」

誰とでも普通に話をしているから羽間さんの言葉は意外だった。

「何?その意外だって言う目。俺、今すげ~ショック」

「あっ、いえっ、そのっ……ごめん、なさい」

取り繕っても、その通りの事を指摘され謝るしかなかった。

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