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蕾は開き咲きほこる
第4章 変わる日常

羽間さんの言う通り、いつもみたいな嫌な感じはしないけど、それ以上に恥ずかしさが上回って顔が火照ったように赤くなる。
「それは、まぁ、仕方がないよね。それは徐々に男慣れしていけば手を繋いでも平気になるんじゃない?」
ニコニコして言われても恥ずかしいのは恥ずかしい。
徐々に男慣れすればと言われても、それができないから今の私がいる。
少しは社内で打ち解けて話せるようになったとしても、それは周りが気を使ってくれているからで克服するには程遠い。
「羽間くん。坂上さんが困ってますよ。飲みの場と言っても距離は考えなさい」
手を取られたまま考え事をしていると、課長が傍に来てほかの人たちに悟られないように小さな声で注意をしてくれた。
「すいませ~ん。でも坂上さんは自分から触る分は大丈夫みたいですよ」
「だからと言って無理強いはしないように。――坂上さんも嫌なら嫌と言いなさい」
課長の言葉に羽間さんは私の手を放し、これでいいですかと少しおちゃらけていた。
「それは、まぁ、仕方がないよね。それは徐々に男慣れしていけば手を繋いでも平気になるんじゃない?」
ニコニコして言われても恥ずかしいのは恥ずかしい。
徐々に男慣れすればと言われても、それができないから今の私がいる。
少しは社内で打ち解けて話せるようになったとしても、それは周りが気を使ってくれているからで克服するには程遠い。
「羽間くん。坂上さんが困ってますよ。飲みの場と言っても距離は考えなさい」
手を取られたまま考え事をしていると、課長が傍に来てほかの人たちに悟られないように小さな声で注意をしてくれた。
「すいませ~ん。でも坂上さんは自分から触る分は大丈夫みたいですよ」
「だからと言って無理強いはしないように。――坂上さんも嫌なら嫌と言いなさい」
課長の言葉に羽間さんは私の手を放し、これでいいですかと少しおちゃらけていた。

