この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
蕾は開き咲きほこる
第4章 変わる日常

課長が他の席に移動すると、次のお酒を頼みたわいのない話を続けた。
羽間さんは良く喋る人で、だからと言って同じだけの事を私に求めてはこない。
面白可笑しく話す羽間さんの話を笑いながら聞いているだけでも満足そうだった。
「そういえば――課長ってさ。不愛想だけど俺たちを平等に扱ってくれるよな」
少し離れた場所で他の同僚と話し込んでいる課長を見て言葉にした言葉に私も頷いた。
私が今のように社内に打ち解けたのも、あの時にはっきりと言ってくれたおかげだと思っている。
あれがなければ未だに孤立してひとりぼっちだったと思う。
「実はさ……社員旅行の後に課長に言われたんだ。少し坂上さんの事気を付けてみてやってほしいって」
「えっ?」
「そりゃあ、驚くよな。俺も驚いた」
驚く私に羽間さんは笑った。
「こっちから話しかければ話せる人だからってさ。はじめは何言ってるんだろうなって思ったんだけどさ。話しかけてみれば課長の言った通り会話できるし、慣れれば坂上さんの反応って面白いんだよな」
羽間さんは良く喋る人で、だからと言って同じだけの事を私に求めてはこない。
面白可笑しく話す羽間さんの話を笑いながら聞いているだけでも満足そうだった。
「そういえば――課長ってさ。不愛想だけど俺たちを平等に扱ってくれるよな」
少し離れた場所で他の同僚と話し込んでいる課長を見て言葉にした言葉に私も頷いた。
私が今のように社内に打ち解けたのも、あの時にはっきりと言ってくれたおかげだと思っている。
あれがなければ未だに孤立してひとりぼっちだったと思う。
「実はさ……社員旅行の後に課長に言われたんだ。少し坂上さんの事気を付けてみてやってほしいって」
「えっ?」
「そりゃあ、驚くよな。俺も驚いた」
驚く私に羽間さんは笑った。
「こっちから話しかければ話せる人だからってさ。はじめは何言ってるんだろうなって思ったんだけどさ。話しかけてみれば課長の言った通り会話できるし、慣れれば坂上さんの反応って面白いんだよな」

