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蕾は開き咲きほこる
第4章 変わる日常
公園内は土曜日ということもあり家族連れやカップルでにぎわっていた。
その光景を横目で見ながら寄り道することなく足を進める課長。舗装されていた道路も土へと変わり、木の根っこが蔓延(はびこ)る登山道に入っていった。
普段運動などしない私にとって登山は難易度が高く、少し歩いただけでも息があがり歩くスピードは遅くなる。
そんな私を課長は何度も振り返り着いてきていることを何度も確認してくれた。
「ここは流石にきついですね。引っ張りますので手を」
大きな岩がゴツゴツある場所で課長は手を差し伸べてくれる。
今までだったら躊躇していたかもしれないことでも、この前の飲み会で自分からだったら大丈夫だということがわかっていたから課長の手を取って引き上げてもらった。
「本当に自分からなら大丈夫なんですね――ここからは少しは楽になりますから」
課長の言う通り岩ばかりだった場所は緩やかな登りになり歩きやすかった。
その光景を横目で見ながら寄り道することなく足を進める課長。舗装されていた道路も土へと変わり、木の根っこが蔓延(はびこ)る登山道に入っていった。
普段運動などしない私にとって登山は難易度が高く、少し歩いただけでも息があがり歩くスピードは遅くなる。
そんな私を課長は何度も振り返り着いてきていることを何度も確認してくれた。
「ここは流石にきついですね。引っ張りますので手を」
大きな岩がゴツゴツある場所で課長は手を差し伸べてくれる。
今までだったら躊躇していたかもしれないことでも、この前の飲み会で自分からだったら大丈夫だということがわかっていたから課長の手を取って引き上げてもらった。
「本当に自分からなら大丈夫なんですね――ここからは少しは楽になりますから」
課長の言う通り岩ばかりだった場所は緩やかな登りになり歩きやすかった。