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蕾は開き咲きほこる
第5章 楽しい時間

ピシャリと言い放った課長に羽間さんは何も言えないのか、頬を膨らませながら帰っていった。
その後を追う水木さんは、落ち込んだ羽間さんを元気づけようと飲みに行くのは目に見えていた。
「なんか、仕事する気なくなったな」
「あれだけあからさまにいじける羽間くんも意外とかわいかったね」
それぞれが羽間さんの取った態度に笑い、言葉通り仕事をする気を失ったのか帰る人が増え始めた。
私もその中の一人で、キリもよかったので帰ることにした。
小さな声で社内に残っている人に挨拶をし、外に出て空を見上げれば月も星もなく、明日が雨だということは確実だった。
「せっかく、楽しみにしてたのになぁ~」
「そうですね。まさか雨になるとは思っていませんでしたよ」
ボソリとつぶやいた言葉に返事が戻ってきたので驚いて振り返ると、少し息を弾ませた課長が立っていた。
「おっ、おつかれ、さまです」
慌てて挨拶をする私に、課長は「歩きながら話をしましょう」と並んで駅まで歩くことになった。
その後を追う水木さんは、落ち込んだ羽間さんを元気づけようと飲みに行くのは目に見えていた。
「なんか、仕事する気なくなったな」
「あれだけあからさまにいじける羽間くんも意外とかわいかったね」
それぞれが羽間さんの取った態度に笑い、言葉通り仕事をする気を失ったのか帰る人が増え始めた。
私もその中の一人で、キリもよかったので帰ることにした。
小さな声で社内に残っている人に挨拶をし、外に出て空を見上げれば月も星もなく、明日が雨だということは確実だった。
「せっかく、楽しみにしてたのになぁ~」
「そうですね。まさか雨になるとは思っていませんでしたよ」
ボソリとつぶやいた言葉に返事が戻ってきたので驚いて振り返ると、少し息を弾ませた課長が立っていた。
「おっ、おつかれ、さまです」
慌てて挨拶をする私に、課長は「歩きながら話をしましょう」と並んで駅まで歩くことになった。

