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第31章 望まぬ同棲生活

時間がすぎ夜になった。
太田と広美は無言で部屋で時間を潰していた。

広美は何もしてこない太田に少し違和感を感じていたが、何も言わない方が無難だと判断し、意識しないように時間を過ごす。

そして今まで無言だった太田が急に広美に話しかける。

「あー腹減った、何か作ってくれよ」

広美は唖然とした。
なぜ自分がこんなやつの為に食事を作らなきゃいけないのかと、憤りを感じ黙ってしまう。

返事のない広美に太田は近づく。

「いーじゃねーか、一人分も二人分も変わらねえだろ。それともチュッチュするか」

太田は広美の顎を掴み、キスをする振りをした。

「わ、わかりました、わかったから離してください」

広美は太田の手を振りほどき渋々と夕飯を作りに台所へと向かった。