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第56章 真実を伝えられ

広美は急に明るくなった視界に目を細め、あたりの様子を確認する。

真っ先に自分がどんな事になっているのかを見る。

見た目で頑丈だとわかる椅子に両手、両足、腰が固定されている。
大きく広げられた足に恥ずかしさを感じ、その足を閉じようとするが、しっかりと固定されておりびくともしない。

同時に目の前にあるテレビが目に入った。


太田が何かを操作すると画面に映像があらわれた。

映像は遠くから歩いてくる一人の制服姿の少女を映している。

その少女が自分であることにすぐに広美は気がついた。


「あっ、えっ？わたし？え？何で？」

広美は太田のほうをみて訴えかける。

「ま、上手く編集してあるから最後まで楽しく見てくれよ」

太田はニヤリと笑いながら広美に伝えた。

(編集？編集ってどういう事なの)
(嫌だ、なんでわたし映されてるのよ)


テレビには遠くから歩いてきた広美が近くになり、明らかに広美だとわかるほどの顔のアップになった。

そして画面下から上にタイトルのようなものがスクロールしてきて、それが中央で止まる。


【痴漢調教―野溝広美】