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痴漢調教―野溝広美17才
第66章 扉の向こうには
広美は意を決して先ほどの浴槽に戻った。

浴槽が近づくにつれて、広美は太田が目を覚ましているのではないかと不安になる。
浴槽から逃げたした際に太田がどうなっていたかをよく見ていたわけではない。
もしかして既に意識を戻し自分を探し始めているかも知れない。

そんな事を考え始めた広美の足は急に動かなくなった。


いやだ、怖い
あそこであの人待ち構えているかも
で、でも、何か着るものないと外に出れないよ。
どうしたらいいの
誰か、助けてよー


それでも広美は逃げたしたいという思いから足を進める。

そして浴槽の扉の前にたどり着く。
時間が掛かればかかるほど太田が目を覚ましている可能性が高まる。
ひょっとして太田は既に死んでいるかもしれない。


広美は浴槽に入るひとつ目の扉に手をかけ、ゆっくりとそして静かに扉をスライドさせた。


(お願い!まだ目を覚ましていないで!)


念じるようにドアを開ける。


恐る恐る開いたドアを覗きこむと、そこには誰もいない。
きっと太田はまだこの先の浴槽に倒れているはず。


安堵した広美は探していたバスローブに手をかけ、それを持ち、急いで浴槽から逃げ出した。
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