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墜ちてイク~性奴隷妻は羞恥指令に躯は溺れて……。
第1章 チャプター01
 ——こんな感覚は、いつのこと以来だろう。
 少なくとも、隆一と付き合っている間は、一度だってないことだった。
 ——いや。
 郁美自身、今さら振り返る必要もないほどに、よくわかっていた。
 郁美はそれほど、たくさんの男性と付き合ってきたわけではない。まともに恋人関係になったのは、隆一ただ一人と言えるほどだ。
 が、男性経験の方は、となると経験豊富と言えることができた。
 ——一也(かずや)。
 一也との躯の結び付きは、長い間に渡っていた。それこそ、隆一との結婚期間に相当するぐらいの。が、一也と恋人関係だったとは、決して言えなかった。郁美は躯の関係があった以上、ある程度の愛情は抱いていたものの、一也のほうは彼女をセックスパートナーとしか、思っていなかったのだろう。彼女の躯に飽きたとたん、簡単に捨てられてしまったことから考えても、そうに違いなかった。
 ——それなのに、今になって、どうして……。
 痴漢は今度は手のひらで、郁美のお尻全体を撫でてきた。それと同時にミニスカートの生地がめくれあがり、郁美は内心、ひやりとした。満員電車のなかなので、スカートの中身を見られることはないと思うが、彼女は下着をはいていなかったのだ。
 痴漢は感触を楽しむように、撫でるだけでなく、お尻の肉を掴んできたり、または指先で脇腹や腰のあたりをなぞるようにしてきた。背後から、痴漢は郁美の反応をじっくりと観察しているらしく、彼女がその愛撫に躯を震わせたりすると、そこを中心に責めてきたり、または情感が高ぶってきたのを見計らったように突然、手を止めて焦らされるなどしてきた。
 痴漢は郁美がいよいよ、彼の愛撫に身を委ねるようになると、完全に背中を密着させてきた。背中に男の胸板と、それと太腿のあたりに、彼の硬度を増したペニスを感じた。郁美同様、性的に興奮していることを示すつもりのようだった。
 男の手がミニスカートをまくりあげ、郁美のお尻に直接、触れてきた。手の動きが一瞬、止まったのはたぶん、郁美が下着をはいていないことに、気づいたからだろう。
 郁美は男が彼女の痴女ぶりに、離れていくかと思ったが、すぐに愛撫の手を再開させた。彼女を恰好の獲物と判断したのだろう。右手を郁美の股の前に回り込ませ、秘所に触れてきた。双丘をかき分け、指を潜り込ませてきた。
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