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遠き記憶を染める色【完結】
第12章 私の中に産まれたモノ、彼の中の壊されたモノ
アイドルとなって大岬に”戻っている”サダトとの再会…。
実に4年ぶりになる大岬での二人…。
当然、この間の流子とサダトは自己に大きな変化をもたらした。
それこそ、思春期の流子は心とカラダがどんと成長した。
一方、生き馬の目を抜く芸能界に身を置いたサダトはそれこそ、自分を取り囲む環境が激変したことで、自分自身の内面までを変えることを要しただろう…。
それは、年上の大物女優、長嶋弓子と育んだ愛と破局…。
21歳の青年に、どれほどの衝撃を与えたことだろう…。
だが、流子の想いはもっと先、深いところに達していた。
”サダト兄ちゃん…、大丈夫だよ。私、お兄ちゃんの壊されたモノが見えるから…。あなたには私の中に産まれたモノを、大岬の海で見せる。きっと分かり合えるよ、私たち…。全部…”
そしてその夜、彼女たちを乗せたバス2台は、長野北部の合宿先から発った…。
実に4年ぶりになる大岬での二人…。
当然、この間の流子とサダトは自己に大きな変化をもたらした。
それこそ、思春期の流子は心とカラダがどんと成長した。
一方、生き馬の目を抜く芸能界に身を置いたサダトはそれこそ、自分を取り囲む環境が激変したことで、自分自身の内面までを変えることを要しただろう…。
それは、年上の大物女優、長嶋弓子と育んだ愛と破局…。
21歳の青年に、どれほどの衝撃を与えたことだろう…。
だが、流子の想いはもっと先、深いところに達していた。
”サダト兄ちゃん…、大丈夫だよ。私、お兄ちゃんの壊されたモノが見えるから…。あなたには私の中に産まれたモノを、大岬の海で見せる。きっと分かり合えるよ、私たち…。全部…”
そしてその夜、彼女たちを乗せたバス2台は、長野北部の合宿先から発った…。