この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
遠き記憶を染める色【完結】
第37章 ラストの矢
潮田流子のこの赤裸々でストレートな”最終発信”は、”人々のココロ”に届いた。
それは見事なまでに。

なにしろ、そのタイミングがサダトとの交際過程を訂正・謝罪し、彼の性癖がNGだったと永島弓子が公に認めた後、即だったことが、何しろ世間の”理解”を勝ち取ったのだ。


流子は、サダトと愛しあう気持ちを交わしあったのが4年前であったと正直に告げ、その上でサダトが永島弓子交際を始めた間も自分の存在が彼の心にずっとあったことも認め、それをサダトの内心を掬い取った形で永島に二通りの”謝意”で表したのだ。


世間から映った”そのココロ”は、いわば異例ともいえる実名での一連の流子によるアクションは、彼の尊厳を傷つけたくない一心に駆られてで、他意はなかったと…。
それはまさに、永島が正直にサダトとの破局時期を偽っていたことを認め、事実を公表した直後ということで、これ以上ない説得力を持ったと言えよう。


極めつけは、彼を全部理解し得ている立場を明らかにした上で、彼の自殺行為については明確に非難して、さらにファンへの配慮を欠かさなかった点で、もはや世論が彼女を中傷する空気は完全に萎えてしまった。


かくて、すべては流子の思惑通りになった…。


”フン…!永島なんかに世間の同情を与える訳にはいかないわ。もっと苦しめばいいのいよ。そうよ、きっとそうなるわ…(薄笑)”


流子はこう確信していた…。




/83ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ