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異邦人の庭 〜secret garden〜
第6章 ペニー・レーンの片想い 〜Lady Yの告白〜
…若く美しい情人は、いつも性急に徳子を求めた…。
鮮やかなクリムゾンレッドの薔薇、ダークレディが伝うパーゴラの下…大きな藤の長椅子の上が、二人の愛の褥だ。
四阿奥にあるパーゴラはまるで隠れ家のように鬱蒼とダークレディが生い繁り、中は昼間でも仄暗い。
覗き込まない限り、決して見えない。
ここには徳子の他は誰も近づかない。
「しばらくここには誰も近づけないで。
旦那様も例外ではないわ」
そう侍女に申し渡した。
スコットランドに移ったのを機に日本の実家から呼び寄せた若い侍女の七重は、徳子を心から信奉している。
「承知いたしました。奥様」
その意思は固く、忠誠心の塊のような侍女だ。
「奥様の恋は必ず、私がお守りいたします」
…恋…。
そんな美しい言葉で、表現して良いのだろうか…。
…私がしている、この浅ましく…淫らな行為は…。
若く美しい青年貴族の手で、勿忘草色のシルクシフォンのドレスがしなやかに脱がされ、徳子は一糸纏わぬ姿になる…。
「…綺麗だ…。ヨシコ…」
アルフレッドが感に耐えたように囁き、その花のような朱唇を荒々しく奪う。
薔薇の花影が、徳子の真珠色の素肌に影絵のように映った…。
鮮やかなクリムゾンレッドの薔薇、ダークレディが伝うパーゴラの下…大きな藤の長椅子の上が、二人の愛の褥だ。
四阿奥にあるパーゴラはまるで隠れ家のように鬱蒼とダークレディが生い繁り、中は昼間でも仄暗い。
覗き込まない限り、決して見えない。
ここには徳子の他は誰も近づかない。
「しばらくここには誰も近づけないで。
旦那様も例外ではないわ」
そう侍女に申し渡した。
スコットランドに移ったのを機に日本の実家から呼び寄せた若い侍女の七重は、徳子を心から信奉している。
「承知いたしました。奥様」
その意思は固く、忠誠心の塊のような侍女だ。
「奥様の恋は必ず、私がお守りいたします」
…恋…。
そんな美しい言葉で、表現して良いのだろうか…。
…私がしている、この浅ましく…淫らな行為は…。
若く美しい青年貴族の手で、勿忘草色のシルクシフォンのドレスがしなやかに脱がされ、徳子は一糸纏わぬ姿になる…。
「…綺麗だ…。ヨシコ…」
アルフレッドが感に耐えたように囁き、その花のような朱唇を荒々しく奪う。
薔薇の花影が、徳子の真珠色の素肌に影絵のように映った…。