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異邦人の庭 〜secret garden〜
第6章 ペニー・レーンの片想い 〜Lady Yの告白〜
アルフレッドとの情交は激しく、熱く痺れるような悦楽を何度も与えられた。
…かつてあった夫との性の営みは、遠慮勝ちな労わるようなものばかりだった。
千智は徳子を大切に…繊細な硝子細工に触れるように抱いていた。
だから徳子はアルフレッドの大胆で、荒々しい…どこか陵辱に近いような野蛮な愛撫や性技に恐れ慄き…やがてすぐに溺れた…。
一回りも歳下の美しい青年に貪るように需められ、翻弄され…激しく乱される。
透き通るような素肌が薔薇色に染まり、辺りを漂うダマスク香に負けないほどの艶やかな香気を放つ。
…それは、徳子が愛用している香水、ゲランのミツコの薫りと混じり合い、若く血気盛んな青年を更なる劣情に掻き立てるのに充分なものだった。
アルフレッドの引き締まった逞しい身体の下、徳子ははしたないほどの痴態を晒し、甘やかな悦びの声を上げる。
とうに枯れていたはずの愛欲の泉が体内からとろりと溢れ出し、徳子を淫らに濡らすのだ。
「…こんなに濡れて…いやらしい方だ…」
「…ああ…い…や…。
そんなこと…仰らないで…」
涙ぐむ徳子の薄紅色に染まった耳朶を甘く噛む。
「…こんなにいやらしい身体をした妻を…プロフェッサーはよく何年も放っておかれたものですね…。
残酷すぎる仕打ちです…」
夫のことを口にされ、徳子は罪と背徳の想いに苛まれ、艶やかな長い黒髪を振り乱す。
「…いや…やめて…。千智様のことは…言わないで…」
己れが口にした癖に、この美しくも淫らな高貴なるひとが乱れ、啜り泣くさまに、まだ未熟な…けれど熱い情熱を持った青年貴族は眉を顰める。
「プロフェッサーのことは思い出さないでください。
今はただ…僕のことだけを感じて…」
そのまま強く、華奢な腰を掴まれる。
…激しい、嵐にも似た欲望の律動が再び始まる…。
「…ああ…また…いっ…て…しまう…」
淫らな言葉をうわ言のように唇に乗せ、徳子は再び長い睫毛を伏せる。
「…何度でも…天国に連れて行って差し上げますよ…。
…僕の愛おしいレディ…」
熱い吐息とともに、愛の言葉を吹き込まれ、舌を絡められ…徳子は欲情と陶酔に満ちた深紅の薔薇のパーゴラの中、我を忘れ…乱れ続けた…。
…かつてあった夫との性の営みは、遠慮勝ちな労わるようなものばかりだった。
千智は徳子を大切に…繊細な硝子細工に触れるように抱いていた。
だから徳子はアルフレッドの大胆で、荒々しい…どこか陵辱に近いような野蛮な愛撫や性技に恐れ慄き…やがてすぐに溺れた…。
一回りも歳下の美しい青年に貪るように需められ、翻弄され…激しく乱される。
透き通るような素肌が薔薇色に染まり、辺りを漂うダマスク香に負けないほどの艶やかな香気を放つ。
…それは、徳子が愛用している香水、ゲランのミツコの薫りと混じり合い、若く血気盛んな青年を更なる劣情に掻き立てるのに充分なものだった。
アルフレッドの引き締まった逞しい身体の下、徳子ははしたないほどの痴態を晒し、甘やかな悦びの声を上げる。
とうに枯れていたはずの愛欲の泉が体内からとろりと溢れ出し、徳子を淫らに濡らすのだ。
「…こんなに濡れて…いやらしい方だ…」
「…ああ…い…や…。
そんなこと…仰らないで…」
涙ぐむ徳子の薄紅色に染まった耳朶を甘く噛む。
「…こんなにいやらしい身体をした妻を…プロフェッサーはよく何年も放っておかれたものですね…。
残酷すぎる仕打ちです…」
夫のことを口にされ、徳子は罪と背徳の想いに苛まれ、艶やかな長い黒髪を振り乱す。
「…いや…やめて…。千智様のことは…言わないで…」
己れが口にした癖に、この美しくも淫らな高貴なるひとが乱れ、啜り泣くさまに、まだ未熟な…けれど熱い情熱を持った青年貴族は眉を顰める。
「プロフェッサーのことは思い出さないでください。
今はただ…僕のことだけを感じて…」
そのまま強く、華奢な腰を掴まれる。
…激しい、嵐にも似た欲望の律動が再び始まる…。
「…ああ…また…いっ…て…しまう…」
淫らな言葉をうわ言のように唇に乗せ、徳子は再び長い睫毛を伏せる。
「…何度でも…天国に連れて行って差し上げますよ…。
…僕の愛おしいレディ…」
熱い吐息とともに、愛の言葉を吹き込まれ、舌を絡められ…徳子は欲情と陶酔に満ちた深紅の薔薇のパーゴラの中、我を忘れ…乱れ続けた…。