この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
異邦人の庭 〜secret garden〜
第7章 コーネリアの娘
隣にあるナイキショップでウォーキングシューズも購入し、会計を済ませる。
隼人が一緒に選んでくれた濃紺のシンプルなスニーカーは、とても足にフィットして歩きやすいそうだった。
…お散歩するときにも重宝しそうだわ。
紗耶は浮き浮きと楽しい気持ちになった。

店の外に出ると、不意にふわりと紗耶の頭に何か被せられた。
「あ…」

隼人が頭に被せたのは、ナイキのロゴが入ったネイビーブルーのキャップだった。
「あ、あの…。これ…?」

隼人が少し怒ったように仏頂面で言った。
「初ハイキング祝いだ。
帽子被らないと熱中症になるからな。
安いやつだから気にすんな」

…いつの間に購入したのだろう。
「で、でも…ただでいただくわけには…」
紗耶が遠慮しようとすると
「いいから。
先輩がやると言ったら黙って受け取ればいいんだよ」
と更につっけんどんに言い返してきた。
…なんだか少し照れているようにも見えた…。

「…では、遠慮なくいただきます。
ありがとうございます…!
…嬉しいです。私、キャップ被るの、初めてです」
素直にお礼を言うと、隼人は眩しげに目を細め、あっさりと頷いた。
「そりゃ良かった」

…そうして紗耶に背を向けると、隼人はすたすたと歩き出した。
「じゃあ、明日サークルでな。
帰り、気をつけろよ」

そのまま手を挙げると、あっと言う間に雑踏の中に消えてしまったのだった。


/789ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ