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異邦人の庭 〜secret garden〜
第2章 ブルームーンの秘密
高遠家の当主は千晴だが、事実上の当主…絶対的な権力者はほかに存在していた。
…高遠徳子…千晴の祖母である。

…高遠家は、古くは平安の世に伊勢神宮の祭祀を執り行った斎宮を輩出した家柄であった。
古い歴史と格式高く伝統ある家の女主人として、徳子は長い年月、君臨し続けてきた。
徳子の息子夫婦は千晴が幼い頃に海外旅行先の不慮の事故で亡くなり、千晴は事実上、徳子に育てられてきた。

徳子は最愛の息子の忘れ形見の千晴を大層可愛がったが、溺愛したり甘やかすことはしなかった。
幼い頃から将来、高遠家の家督を継ぐものとして相応しい優れた人間になるよう、様々な教育や教養、果ては帝王学まで施し育て上げてきた。

…また、高遠家は古くから伝わる独自の伝統と門外不出の因習を何より大切に継承してきた。
それらを守り伝えることの象徴として、徳子は存在してきたのだ。

…その影響力は絶大で、徳子は親類縁者…特に年若の子どもたちの躾や教育にも眼を光らせていたのである。

…なぜ、そうまでして幼い子どもたちを管理し続けていたのかは、このときの紗耶は全く与り知らぬこととして、知る由もなかったのだが…。

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