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異邦人の庭 〜secret garden〜
第7章 コーネリアの娘
「…お仕置き…?」
…意味が分からない…。
紗耶は生まれてこのかた、お仕置きなどされたことはなかった。
長く濃い睫毛を震わせ、千晴を不安げに見上げる。
「…そう…。これは、お仕置きだ…」
更に甘い蜜のような声が千晴の唇から漏れ…しなやかに、優雅なる野蛮の動作で紗耶の唇を奪った。
「…ん…っ…」
…唇を重ねられるのは、今朝の口づけで経験済みだ。
けれど、その先は…
「…紗耶ちゃん…。口を開けて…」
口づけの合間にそっと命じられ、紗耶は首を振った。
「…い…や…」
「…どうして…?怖いの…?」
優しく尋ねられ、紗耶は頷く。
そして、羞恥に身悶える。
「…こわいし…私…汗…かいているから…いや…」
千晴が小さく笑った。
それは、紗耶への愛おしさが滲み出ているような笑いだった。
「…そんなこと…。
紗耶ちゃんはいつも良い匂いがするよ…。
汗の匂いも…まるで、ダマスクローズの薫りだ…」
…たまらない…。
そう言って、千晴は紗耶のほっそりとした首すじに貌を埋めた。
「…あっ…」
「…いい匂いだ…紗耶ちゃん…」
うっとりしたような声とともに、熱い唇が押し付けられる。
腰から背中を這い上がる甘く気怠い官能めいた痺れ…
…身体の中心から、熱い蜜がとろりと溢れ出る感覚に、紗耶は混乱する。
「…いや…お兄ちゃま…。
お願い…。紗耶…お風呂に入りたい…」
…山登りをして汗や埃に塗れたまま、キスをするのはいやだった。
熱い蜜蝋のような泉が恥ずかしい場所から溢れ出しているのも、あまりに淫らで…自分がとても不潔に思えてしまうのだ。
千晴は鳶色の美しい瞳を細め、優しく微笑った。
「…いいよ。じゃあ、僕の部屋のバスルームに連れて行ってあげよう」
…意味が分からない…。
紗耶は生まれてこのかた、お仕置きなどされたことはなかった。
長く濃い睫毛を震わせ、千晴を不安げに見上げる。
「…そう…。これは、お仕置きだ…」
更に甘い蜜のような声が千晴の唇から漏れ…しなやかに、優雅なる野蛮の動作で紗耶の唇を奪った。
「…ん…っ…」
…唇を重ねられるのは、今朝の口づけで経験済みだ。
けれど、その先は…
「…紗耶ちゃん…。口を開けて…」
口づけの合間にそっと命じられ、紗耶は首を振った。
「…い…や…」
「…どうして…?怖いの…?」
優しく尋ねられ、紗耶は頷く。
そして、羞恥に身悶える。
「…こわいし…私…汗…かいているから…いや…」
千晴が小さく笑った。
それは、紗耶への愛おしさが滲み出ているような笑いだった。
「…そんなこと…。
紗耶ちゃんはいつも良い匂いがするよ…。
汗の匂いも…まるで、ダマスクローズの薫りだ…」
…たまらない…。
そう言って、千晴は紗耶のほっそりとした首すじに貌を埋めた。
「…あっ…」
「…いい匂いだ…紗耶ちゃん…」
うっとりしたような声とともに、熱い唇が押し付けられる。
腰から背中を這い上がる甘く気怠い官能めいた痺れ…
…身体の中心から、熱い蜜がとろりと溢れ出る感覚に、紗耶は混乱する。
「…いや…お兄ちゃま…。
お願い…。紗耶…お風呂に入りたい…」
…山登りをして汗や埃に塗れたまま、キスをするのはいやだった。
熱い蜜蝋のような泉が恥ずかしい場所から溢れ出しているのも、あまりに淫らで…自分がとても不潔に思えてしまうのだ。
千晴は鳶色の美しい瞳を細め、優しく微笑った。
「…いいよ。じゃあ、僕の部屋のバスルームに連れて行ってあげよう」