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異邦人の庭 〜secret garden〜
第10章 ビーカーとマグカップ 〜甘く苦い恋の記憶〜
紫織は首を振る。
「いいの。私が先生といたくて、そうしているんだもの。
先生は悪くないの」
「…紫織…。
でも、君はまだ未成年だ。
未成年の生徒に分別を教え、諭すのが教師である僕の役目のはずなのに…」
苦渋の表情で眉根を寄せ…けれど狂おしい眼差しを濃くしながら、再び紫織の貌を引き寄せる。
…そうして、美しい低音の声が囁くのは、切ないまでの愛の告白であった。

「…けれど、僕は君を愛してしまった…。
…もう、引き返せないほど…取り返しがつかないほどに…。
君を、愛してしまったんだ…」
…美しい榛色の瞳…。
この瞳に、私は恋をしたのだ…。
激しく、身も心も焦がすような、切なくも激しい初めての恋を…!
「…先生…!」
その引き締まった胸に縋り付く。
…深い深い森に咲く百合と、モッシーの薫り…。

「…ごめんね…。紫織…。
君に苦しい思いをさせて…」
涙で潤む瞳を必死で見開く。
…愛おしい男のその貌を、一秒たりとも見逃さないために…。

「謝らないで。
私も先生が好き。
愛してるわ…。誰よりも…。
…だから…」
その引き締まった頰に触れ、震える唇で囁く。

「…私を…先生のものにして…」

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