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異邦人の庭 〜secret garden〜
第10章 ビーカーとマグカップ 〜甘く苦い恋の記憶〜
「…紫織…!」
紫織の潤んだ大きな黒い瞳に魅入られたかのように、藤木はその桜色に濡れる可憐な唇を貪るように奪う。

「…んっ…あ…は…ん…」
息つく暇がないほどに舌を絡められ、口内を犯すように甘く激しく蹂躙される。

「…もっと…口唇を開けて…舌を出して…。
…そう…上手だね…」
優しく褒めながら、淫らなキスのレッスンが始まる…。
紫織は健気に男の口づけの愛撫に応えようとする。
「…んんっ…ああ…ん…」
「…可愛いよ…紫織…」
…そのまま掬うように抱き上げられ、大股で床の間に運ばれる。

「…あっ…」

…八畳ほどの和室に敷かれている二組の真っ白な寝具に、紫織は息を飲む。
思わず強く眼を閉じる。

そっと降ろされ、そのまま優しく褥に寝かされる…。
「…紫織…。
君を…僕だけのものにするよ…」
藤木が甘く囁き、狂おしいキスの雨を貌中に降らせる。
「…んんっ…あ…ああ…」
男の手が、紫織の浴衣の襟元の合わせに伸びる。
「…紫織…」
キスを深くしながら、藤木の指がそっと紫織のまだ未成熟な…けれど微かに熟れ始めた透き通るように白い乳房に触れる。
「…あ…っ…や…あ…ん…」
初めて男に触れられた羞恥に思わず声を上げてしまう。
藤木の手が優しく…けれど大胆に乳房を弄り続ける。
「…ああ…は…あ…んんっ…」
身体の奥底からじわじわと痺れるような…幼い官能の泉がゆるやかに沸き始めるのを感じる。

藤木は紫織の薄桃色に染まった耳朶を甘噛みする。
「…見せて…紫織…。
君の綺麗な身体の…何もかもを…僕だけに…」






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