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異邦人の庭 〜secret garden〜
第10章 ビーカーとマグカップ 〜甘く苦い恋の記憶〜
…男の指で丹念に慣らされた紫織の花芯は、まだ男を知らぬ処女だというのに、温かな滑りを帯びた透明な花蜜でしとどに濡れていた…。

「…はあ…っ…んん…」
抑えようとしても体内から湧き上がる淫らな波に、甘ったるい声が口唇から溢れ出る。
紫織は白い小指を噛み締め、耐える。

「…少し、待って…」
淫らな愛撫をふと止めると、藤木は枕の下から小さな銀色のパッケージを取り出した。

「…な…に…?」
紫織は潤んだ眼差しで不思議そうに尋ねた。

藤木が優しく答える。
「…避妊具だよ。
君を妊娠の危険に晒すわけにはいかないからね…」
「…え…?」
生々しいその物と、その言葉に、紫織の頰は朱に染まる。

「…そんなの…持っていたの…」
…まさか、藤木が用意しているとは思わなかった。
軽く睨むと、少し照れたように微笑まれた。

「…そりゃ、ね…。
僕だって、男だから…」
手早くパッケージを千切り、浴衣の前を寛がせると藤木は硬く屹立した性器にスキンを装着した。

「…あ…」
男の性器を見るのは初めてだ。
…ましてや、兆したそれをこんな間近で…。
はしたないから見てはならないと思いながら、眼差しを逸らすことができない。

…そんな紫織を、藤木は温かな艶を含んだ瞳で見つめ返す。
「…本当はずっと紫織と結ばれたかったんだ…。
最低な教師だ…」

感動と羞らいと高揚感が複雑に混じり合う。
起き上がり、白く華奢な手を差し伸べ、男にしがみつく。
透明な涙がとめどなく、紫織の艶やかな桜色の頰を濡らす。

「…嬉しい…先生…」
「…紫織…」

…愛している…。
真摯に優しい愛の言葉を囁きながら、男は甘く潤い熱を持ち始めた紫織の花芯を、大胆に、熱情のままに奪っていったのだ…。
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