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異邦人の庭 〜secret garden〜
第11章 ミスオブ沙棗の涙 〜甘く苦い恋の記憶〜
「…ああ…んん…っ…せんせ…」
「…やっぱり…思った通りだ…。
君の肌に乗せると、この香水は更に淫らに薫り立つ…」
「…や…ああ…そんなところ…やめ…て…」

…部屋に帰ると壁に押し付けられ、甘く激しく口唇を奪われた…。
上質なシャンパンの薫りがする熱い舌に、口内を犯すように愛撫される。

濃厚な口づけを与えながら、藤木はしなやかに紫織のドレスを脱がせた。

…真珠色のキャミソールと下着姿にさせられ、ミスオブ沙棗をうなじと乳房の谷と…鼠蹊部に吹き付けられた…。

「…ああ…ん…っ…はあ…ん…」
…ミスオブ沙棗が甘くほろ苦く…妖艶な異国の蜜の薫りを放ち始める…。

「…香水は、人肌に乗せて初めて呼吸するんだ。
薫り方は、人それぞれ違う。
十人十色なんだ…。
…紫織…。
やはりそうだ…。
君の肌質と肌の温度…そしてこの馨しい肌の匂いに、ミスオブ沙棗は妖しく息づくのだよ…」

…どこかうっとりしたような声で甘く囁かれ…うなじに口づけされ耳朶を噛まれる。

「…んんっ…あ…ああ…せん…せい…」

…ミスオブ沙棗の甘く官能的な薫りの中、紫織はその身体を熱く昂ぶらせながら藤木にしがみついた…。
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