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異邦人の庭 〜secret garden〜
第12章 ミスオブ沙棗の涙 〜遠く儚い恋の記憶〜
その手はすぐに強く握り返された。
「…あ…」
紫織は小さく声を上げた。
…男と手を握り合うのは、三年ぶりだった。
骨太のがっしりした大きな手が、紫織の手を包み込むように握りしめる。
「…いやですか?」
少し不安そうに紫織を見下ろす。
紫織は首を振った。
「…いいえ…」
堂島は目尻を下げて甘く笑い、力強く紫織の手を引き寄せた。
「…良かった…。
行きましょう」
「…はい…」
手を繋がれたまま、従順に男の後を付いてゆく。
後ろから見上げると、堂島は本当に大柄で広い背中をしていた。

…大きなひと…。

…男の手の温もりと、強さと…手を引かれて歩く、心のときめきに似た高揚感を、紫織は久しぶりに思い出すのだった。
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