この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
異邦人の庭 〜secret garden〜
第13章 ミスオブ沙棗の涙 〜初恋のゆくえ〜
「…美加…」
美加は真摯に力強く続ける。
「いいじゃない。
どれだけ非常識でも、許されないことでも、紫織の気持ちが止められないなら、突き進めばいいと思う。
紫織は無神経に考えなしに恋に生きるひとじゃないもの。
色々考えて苦しんで…それで決心したならもう仕方がないよ。
厄介だけど、誰にも止められないのが恋だもの。
…だって、紫織がどんなに藤木先生を好きだったか…私は一番よく知っている。
幸い紗耶ちゃんはもうお嫁入りしたも同然だから、紫織がいてあげなくちゃいけないわけじゃない。
政彦さんとは大人同士。
真剣に誠実に話し合うしかない。
それはあとで必死で考えればいい。
私も精一杯力になる。
…だからもう心のままに生きなよ」
「…美加…」
涙で歪む美加の貌が、紫織を安心させるように頷いた。
…それから…
温かな手が再び紫織の手を握りしめる。
「世間がどう言おうと、何があろうと、私だけはずっと紫織の味方だよ。
それを忘れないで」
そう言って、昔のように太陽のように笑ったのだ。
美加は真摯に力強く続ける。
「いいじゃない。
どれだけ非常識でも、許されないことでも、紫織の気持ちが止められないなら、突き進めばいいと思う。
紫織は無神経に考えなしに恋に生きるひとじゃないもの。
色々考えて苦しんで…それで決心したならもう仕方がないよ。
厄介だけど、誰にも止められないのが恋だもの。
…だって、紫織がどんなに藤木先生を好きだったか…私は一番よく知っている。
幸い紗耶ちゃんはもうお嫁入りしたも同然だから、紫織がいてあげなくちゃいけないわけじゃない。
政彦さんとは大人同士。
真剣に誠実に話し合うしかない。
それはあとで必死で考えればいい。
私も精一杯力になる。
…だからもう心のままに生きなよ」
「…美加…」
涙で歪む美加の貌が、紫織を安心させるように頷いた。
…それから…
温かな手が再び紫織の手を握りしめる。
「世間がどう言おうと、何があろうと、私だけはずっと紫織の味方だよ。
それを忘れないで」
そう言って、昔のように太陽のように笑ったのだ。