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異邦人の庭 〜secret garden〜
第3章 コンテ・ド・シャンボールの想い人
…渋谷の喧騒を離れた松濤の奥、周りを鬱蒼とした森に囲まれた場所に、高遠本家はあった。

明治の世、高名な英国人建築家によって建てられたその三階建の建物は、古い煉瓦造りと石造りで構築されていた。
…鹿鳴館の時代には華やかな舞踏会が開かれていた大広間に大客間、来客用寝室は三つ、ダイニングルームは二つあり、小さな方は朝・昼食室であった。
また地下には、かつて多数の使用人が生活していた住まいまで作られていた。

何より圧巻なのは、四季折々に様々な花が咲き乱れる英国式庭園と、広々とした白い温室…そして五月には230種類のさまざまな薔薇が百花繚乱となる徳子が何より愛する薔薇園であった。
…それはかつて領主として荘園を治める英国貴族が住まわっていた古き良き伝統美に満ちたマナーハウスのようでもあった。

…この、凡そ現代社会や世間から隔絶されたような古く広い…その壁や窓枠には美しく薫り高い蔓薔薇が絡まる優雅な要塞じみた屋敷に当主の千晴は、祖母の徳子と二人で住んでいるのだ。
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