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異邦人の庭 〜secret garden〜
第15章 カーネーション・リリー・リリー・ローズ
「…日本の大学生のアルバイト代の相場はよく知らないんだけれど…そうだな。時給2000円でどう?家庭教師のアルバイトなんかはもっと貰っているだろうから、少ないかな?」
紗耶も働いたことがないので、時給2000円が高いのか低いのか見当もつかない。
「…はあ…。
私もよく分からないので…金額はお任せいたします…。
あ、お受けするとしたら…ですけれど…」
…その時、紗耶の背後から不機嫌そうな男の低い声が突然に掛かった。
「おい、紗耶。
ちょっと待て」
驚き振り返る先に、見たこともないほどの仏頂面で佇んでいたのは隼人であった。
「隼人先輩…!
いらしたのですか?」
紗耶も働いたことがないので、時給2000円が高いのか低いのか見当もつかない。
「…はあ…。
私もよく分からないので…金額はお任せいたします…。
あ、お受けするとしたら…ですけれど…」
…その時、紗耶の背後から不機嫌そうな男の低い声が突然に掛かった。
「おい、紗耶。
ちょっと待て」
驚き振り返る先に、見たこともないほどの仏頂面で佇んでいたのは隼人であった。
「隼人先輩…!
いらしたのですか?」