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異邦人の庭 〜secret garden〜
第15章 カーネーション・リリー・リリー・ローズ
見ると、店の奥のテーブルでアネゴこと大導寺梢がビールジョッキ片手ににやりと笑って紗耶に手を振っていた。
「ヤッホー!サーヤちゃん」
「アネゴ先輩も…!」
「アネゴにレポート見せて貰ってたんだ…じゃなくて!
…おい、ちょっと来い」
隼人に腕を引っ張られ、店の隅に連れて行かれる。
「隼人先輩?どうしたのですか?」
きょとんとする紗耶に、隼人は若武者のような凛々しい眉をぐっと寄せ、貌を近づける。
「お前、バイトって何なんだよ。
あいつは誰なんだよ。
…時給2000円なんて、やべえバイトじゃねえんだろうな?」
「時給2000円て高いんですか?」
「当たり前だろう。
俺の宅配ピザのバイト代いくらだと思ってんだ。
深夜まで働いて時給1000円ちょっとだぞ…じゃなくて!
そんなことより、誰なんだよ。あれ。お兄ちゃまじゃねえし…」
「…初めまして。
藤木芳人と言います。
来月からこちらのキャンパスで教えることになった教員です。
君は紗耶さんのお友達かな?
紗耶さん、良かったら紹介してくれるかな…?」
紗耶の後ろにいつの間にか藤木が佇んでいたのだ。
「ヤッホー!サーヤちゃん」
「アネゴ先輩も…!」
「アネゴにレポート見せて貰ってたんだ…じゃなくて!
…おい、ちょっと来い」
隼人に腕を引っ張られ、店の隅に連れて行かれる。
「隼人先輩?どうしたのですか?」
きょとんとする紗耶に、隼人は若武者のような凛々しい眉をぐっと寄せ、貌を近づける。
「お前、バイトって何なんだよ。
あいつは誰なんだよ。
…時給2000円なんて、やべえバイトじゃねえんだろうな?」
「時給2000円て高いんですか?」
「当たり前だろう。
俺の宅配ピザのバイト代いくらだと思ってんだ。
深夜まで働いて時給1000円ちょっとだぞ…じゃなくて!
そんなことより、誰なんだよ。あれ。お兄ちゃまじゃねえし…」
「…初めまして。
藤木芳人と言います。
来月からこちらのキャンパスで教えることになった教員です。
君は紗耶さんのお友達かな?
紗耶さん、良かったら紹介してくれるかな…?」
紗耶の後ろにいつの間にか藤木が佇んでいたのだ。