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異邦人の庭 〜secret garden〜
第17章 secret garden 〜永遠の庭〜
「…最後に二人きりでお別れがしたいのだろう…。
私はツキシロの気持ちを察して、黙って寝室を後にした。
…当時、私の心はアキラを亡くした哀しみで一杯で、他のことを考える余裕はなかったのだ…」

…そして、翌日…。

「昼になっても寝室から出てこないツキシロに、私は俄かに不安になった。
何かあったのだろうか。
…いや…。
もっと他の…確信に満ちた予感が頭を支配し、私は愕然とした。
…まさか…まさか…と。
私は階段を駆け上がり、必死でツキシロの名を叫んだ。
あんなに息を切らせて駆けたことは、生まれて初めてだった」


ミシェルが微かに声を震わせながら、絞り出すように言葉を送り出した。

「…彼らの寝室のドアを開け…私はその場に立ち竦んだ」

「…ミシェル…」
…ツキシロの幻影が、藤木にも視えた。

…それは…

「…ツキシロは寝台に横たわり、アキラをその胸に抱きしめるようにして亡くなっていたのだ…」
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