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異邦人の庭 〜secret garden〜
第17章 secret garden 〜永遠の庭〜
…ルリコと呼ばれた上品な…どこか高貴な雰囲気さえある老婦人は日本人女性であった。
銀髪の髪を綺麗に結い上げ、ライラック色の夏のドレスを美しく着こなしていた。
彼女はゆっくりと杖をつきながらも美しい所作で、石造りの階段を降りてきた。
ミシェルが素早く近寄り、優しく腕を差し出した。
「…躓かないようにね、ルリコ…。
ゆっくり降りて…そうだ…」
実に仲睦まじい老夫婦の姿に、藤木は思わず微笑む。
「こんにちは。マダム・ルリコ。
お元気そうで何よりです」
藤木は紳士的に頭を下げた。
「ごきげんよう。プロフェッサー。
ようやく旅からお戻りになったのね」
彼女は笑い皺すら可愛らしい清潔な老貴婦人だ。
銀髪の髪を綺麗に結い上げ、ライラック色の夏のドレスを美しく着こなしていた。
彼女はゆっくりと杖をつきながらも美しい所作で、石造りの階段を降りてきた。
ミシェルが素早く近寄り、優しく腕を差し出した。
「…躓かないようにね、ルリコ…。
ゆっくり降りて…そうだ…」
実に仲睦まじい老夫婦の姿に、藤木は思わず微笑む。
「こんにちは。マダム・ルリコ。
お元気そうで何よりです」
藤木は紳士的に頭を下げた。
「ごきげんよう。プロフェッサー。
ようやく旅からお戻りになったのね」
彼女は笑い皺すら可愛らしい清潔な老貴婦人だ。