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リップ・エレクト【完結】
第3章 困った症状💖
「でも、そのトシヤの切り口、いいんじゃない?…”厚手のあなたをキレイ塗り”か…。実際は、たらこ唇の女性を美しくってメッセージでしょ?」


「うん。最初考えたキャッチは”厚手のあなたをキレイに塗る!”だったんだけどね。営業部から、こっちの方がユーザーに”突き刺さる”って言われて。まあ、確かにだわな(笑)」


「それで、各支社ごとに試供品100本を配るキャンペーンモニターを募集して、今この関西支社のHPに映ってる唇の主のお顔はキャンペーン終了後、一斉公開ってことね?」


「はは…、その間は各支社でその地域にマッチングした発信アピールを盛り込んでね。関西支社はさ、迷うことなくチャットをメインに据えたよ」


「ハハハ…、トシヤ、それ大正解っしょ?何て言ってもコメント、もろ関西弁だもんね」


「まあな。その目の付け所では、仙台支社もチャットなんだけど、支社サイドには東北弁を使って投稿してもらうよう、ユーザーにはいろんな角度でPRして働きかけしてさ、最近やっとこか風土感もでてきてるよ」


”不思議だ…。こうして外部の私的な付合いの女性にレジェンヌプロジェクトの説明を施してることで、自ら企画したキャンペーンを主導してる自分にも、支社HPひとつ、いつもとは違った視覚から入ってくるんだ。そのことで、今まで見えなかった面が目に映ってくる…”


トシヤはサヤカと,自らが手掛けているレジェンヌキャンぺーンの各支社のHPを、言わば肩から力を抜いて一緒に見ることで燈台元暗しを痛感したいた。
いや、痛感することができたのだろう…。


***


トシヤとサヤカがホテルに着いたのは夜9時前だった。
二人一緒にシャワーを浴び、その後、レジェンヌの試供品をそのたらこ唇に塗ったサヤカは、素っ裸で同じ格好のトシヤの正面に立っていた。


言うまでもなく、すでにトシヤのやや太いチンポは完全にエレクトして、しっかり真上を向いていた。
トシヤはそのカチンコチンの下半身を真っ黒なサヤカのカラダに押し当ててから、両手で彼女の肩を抱き寄せると、そっと唇を合わせた…。


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