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リップ・エレクト【完結】
第4章 二人三脚で再び
12月初旬…。
各支社の厚手唇女子のモニターは、その素顔が順次、各支社HPに公開された…。
その話題がピークに到達する直前、本社HP上では、中原アキがリップモデルの主だったということを明らかにした上で、その素顔をアップし、レジェンヌ誕生にまつわるコメントを発信した。
その反応は、アキの懸念を吹っ飛ばす、極めて好意的な風潮を呼び起こした。
というより、世の若い女性からは賛美の論調一色となったのだ。
すでにテレビや雑誌の取材やレジェンヌを取り上げるネット上の記事、SNSでその新商品の話題が溢れかえり、本社では即時、レジェンヌ正規品の製造に入った…。
***
「風間君…、ここまで、本当にありがとう…。あなたのお陰だわ」
会社の近くの喫茶店で、アキは込み上げる涙を拭いながら、トシヤに何度も何度も感謝の気持ちを告げていた‥。
「いえ…。僕はあなたを見つめてレジェンヌを見つめていただけです。その僕と、課長は二人三脚でずっと歩んでくれた。僕の方こそ、こんな経験させてもらって心から感謝してます。ありがとうございました…」
「ううん…。私はあなたを苦しめてたもの。それを知っていて、何も出来なかった…。ごめんね…。だから、”約束したこと”、思いっきりでいいから…。私、今ならあなたには、身も心もありのままで晒せるわ…」
「課長…、オレはあなたの魅力を自分で日々膨らましてしまっていたんです。確かに辛かったですよ。ですから、たぶん、オレもありのままであなたを抱けると思う…」
二人の再約束の決行日は翌日…、トシヤの部屋でということで決した…。
各支社の厚手唇女子のモニターは、その素顔が順次、各支社HPに公開された…。
その話題がピークに到達する直前、本社HP上では、中原アキがリップモデルの主だったということを明らかにした上で、その素顔をアップし、レジェンヌ誕生にまつわるコメントを発信した。
その反応は、アキの懸念を吹っ飛ばす、極めて好意的な風潮を呼び起こした。
というより、世の若い女性からは賛美の論調一色となったのだ。
すでにテレビや雑誌の取材やレジェンヌを取り上げるネット上の記事、SNSでその新商品の話題が溢れかえり、本社では即時、レジェンヌ正規品の製造に入った…。
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「風間君…、ここまで、本当にありがとう…。あなたのお陰だわ」
会社の近くの喫茶店で、アキは込み上げる涙を拭いながら、トシヤに何度も何度も感謝の気持ちを告げていた‥。
「いえ…。僕はあなたを見つめてレジェンヌを見つめていただけです。その僕と、課長は二人三脚でずっと歩んでくれた。僕の方こそ、こんな経験させてもらって心から感謝してます。ありがとうございました…」
「ううん…。私はあなたを苦しめてたもの。それを知っていて、何も出来なかった…。ごめんね…。だから、”約束したこと”、思いっきりでいいから…。私、今ならあなたには、身も心もありのままで晒せるわ…」
「課長…、オレはあなたの魅力を自分で日々膨らましてしまっていたんです。確かに辛かったですよ。ですから、たぶん、オレもありのままであなたを抱けると思う…」
二人の再約束の決行日は翌日…、トシヤの部屋でということで決した…。