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飛べないあの子
第5章 EpisodeⅤ
「・・・・・帰らせてごめんなさいって謝っておいて・・・・・」
「誰も怒ってないよ。むしろ喜んでくれてる」
慧が凛の後頭部をなでなでと優しく撫でる。
ふと、昨日の会話を思い出した。
「そういえば・・・・・試験頑張れって言われてたよね」
「あー・・・・・うん」
「予備校の生徒たちのことじゃないよね?西辻くんが何か試験受けるの?」
「うん。大学受験する」
慧がサラっと言うので、凛は一瞬へ~と流しそうになった。
すぐに目を見開いて上半身を起こした。
「え・・・・・・?大学・・・・・受験・・・・・・?誰が?」
慧がスマホから手を離して、頬杖をついた。
「俺が。医学部受ける」
「えぇええ!??」
凛はあまりの驚きに大きな声を上げて慧を凝視した。
「別に隠してたわけでもないけど、言うタイミングがわからなくて」
「前に言ってた・・・・・やりたいことがあるって・・・・・・」
「そうそう。医者にね。なりたいと思ってた。高校の時から」
凛は興奮して起き上った。
「すごい・・・・・・」
正座して、慧の手を取って握りしめる。
「・・・・・・すごい・・・・・・!すごいよ!」
「え?」
凛の興奮した様子に慧は驚いている。
遠回りしながらも、自分の力で地道に夢に向かって進んでいる慧のことをこころから凄いと思った。
感動して上手く感情を表現できない。
「ほんとに・・・・・何て言ったらいいか・・・・・。尊敬する・・・・・・」
凛は泣きそうになって言った。
やはり慧は自分のずっと先をいっていた。
高校生の頃憧れた人は、やっぱり凄い人だった。
大きなお世話だろうが、慧の才能を生かしきれてない気がする今の状況を勝手に憂いていた。単純に嬉しかった。
そんな凛を見て、慧はクス・・・・・と笑った。
凛の手から自分の手を引きだして、今度は慧が凛の手を握り締めた。
「応援してくれる?」
「するよ!もちろん!」
そこで凛はハッとする。
「・・・・・・。待って。受けるの国立?」
「国立も私立も受ける」
「・・・・・・じゃあ、共通テスト!もうすぐじゃない!」
「そうだね」
「そうだねって・・・・・・。こんなことしてる場合じゃないよ!」
こんなこと?と慧は心外だという様子で凛の腕を掴んで引き寄せた。
凛が慧の胸に重なるように身体を倒す。
「誰も怒ってないよ。むしろ喜んでくれてる」
慧が凛の後頭部をなでなでと優しく撫でる。
ふと、昨日の会話を思い出した。
「そういえば・・・・・試験頑張れって言われてたよね」
「あー・・・・・うん」
「予備校の生徒たちのことじゃないよね?西辻くんが何か試験受けるの?」
「うん。大学受験する」
慧がサラっと言うので、凛は一瞬へ~と流しそうになった。
すぐに目を見開いて上半身を起こした。
「え・・・・・・?大学・・・・・受験・・・・・・?誰が?」
慧がスマホから手を離して、頬杖をついた。
「俺が。医学部受ける」
「えぇええ!??」
凛はあまりの驚きに大きな声を上げて慧を凝視した。
「別に隠してたわけでもないけど、言うタイミングがわからなくて」
「前に言ってた・・・・・やりたいことがあるって・・・・・・」
「そうそう。医者にね。なりたいと思ってた。高校の時から」
凛は興奮して起き上った。
「すごい・・・・・・」
正座して、慧の手を取って握りしめる。
「・・・・・・すごい・・・・・・!すごいよ!」
「え?」
凛の興奮した様子に慧は驚いている。
遠回りしながらも、自分の力で地道に夢に向かって進んでいる慧のことをこころから凄いと思った。
感動して上手く感情を表現できない。
「ほんとに・・・・・何て言ったらいいか・・・・・。尊敬する・・・・・・」
凛は泣きそうになって言った。
やはり慧は自分のずっと先をいっていた。
高校生の頃憧れた人は、やっぱり凄い人だった。
大きなお世話だろうが、慧の才能を生かしきれてない気がする今の状況を勝手に憂いていた。単純に嬉しかった。
そんな凛を見て、慧はクス・・・・・と笑った。
凛の手から自分の手を引きだして、今度は慧が凛の手を握り締めた。
「応援してくれる?」
「するよ!もちろん!」
そこで凛はハッとする。
「・・・・・・。待って。受けるの国立?」
「国立も私立も受ける」
「・・・・・・じゃあ、共通テスト!もうすぐじゃない!」
「そうだね」
「そうだねって・・・・・・。こんなことしてる場合じゃないよ!」
こんなこと?と慧は心外だという様子で凛の腕を掴んで引き寄せた。
凛が慧の胸に重なるように身体を倒す。

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