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飛べないあの子
第3章 届きそうな距離
「だめです!あまりに熱血だとモテないことが最近になってようやくわかったんです!中谷先生、落ち着いていられる秘訣って何かあるんですか?」
「よくわからないですけど、私の場合、生まれつきだと思います」
「生まれつきねえ・・・・・・。パニックになっても顔に出なさそうですもんね。最近、どんなことでパニックになりました?」
「最近ですか・・・・・・。あ、この前麻雀で九蓮宝燈であがった時はさすがに手が震えましたね」
「チュウレン・・・・・・?」

慧がはは!と笑った。

「麻雀の役の一つです。めったに出現しないから、あがったら死ぬって言われてるんです」

慧が凛の変わりに説明した。
死ぬと聞いて、麻子と優菜が驚いている。

「しばらくその時のメンバーから生存確認のメールが来てましたね。大丈夫でしたけど」
「中谷先生、麻雀やるんですね」

慧が興味深そうに尋ねた。

「物理科だったので男子が多いからか、研究室で麻雀したりしてて。メンツが足りない時に誘われたのがきっかけですね」

優菜がすかさず身を乗り出して質問する。

「えっ。じゃあ、そのちゅーれんなんちゃらを出した時も男性の中に混ざって麻雀したってことですか?」
「はい。女は私一人ですけど、いつものことです」
「彼氏に怒られません?あの、飲料メーカー勤務の」
「別れましたよ。だいぶ前に」
「えー!?どうして!?」

慧からの視線を感じたが、優菜の方を見て答えた。

「なんでしょうね・・・・・・・。全然お酒飲めない人だったので。女の酒飲みもあまり好きじゃないみたいな人だったので。わたし的には、ちょっとそこが合いませんでしたね」
「いますね~。そういう人」

麻子が顔をしかめて言った。

「その彼とどうやって出会ったんですか?」

慧が突然質問してきた。凛は恥ずかしいような気まずいような気持ちになって、視線をテーブルに落としたまま答えた。
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