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飛べないあの子
第4章 刻まれるキス
「中谷先生、お疲れ様です」
最後の授業が終わって職員室に入る時に、入れ違いに麻子が手を振って職員室を出ていった。
凛はすぐに麻子を追いかけた。
「乃木先生、今日って何か用事ありますか?」
「今日ですか?実は母の誕生日で今から実家に行くんです」
「そうですか・・・・・・」
「何かありました?」
「いえいえ、何でもないです」
「もしかして飲みのお誘いでした??」
「はい。でも、またお願いします」
「ごめんなさい~。せっかくの中谷先生からのお誘いだったのにー。本当に、また行きましょう!」
「はい。ぜひ」
エレベーターが到着して麻子はごめんのポーズを繰り返して乗り込んでいった。
(うーん・・・・・・・。一人で飲むかぁ・・・・・・)
自分の人望の薄さに落ち込む。
(そうだ・・・・・・アカネさんのところに行こう)
アカネはリヤカーの屋台でおでん屋をやっている女性で、凛が友人以外で愚痴を言える唯一の人だった。すぐにメッセージを送る。
『アカネさん、お久しぶりです。今日、行ってもいいですか?』
アカネは四十歳手前の女性で、聞き上手で、いつ行っても柔らかい雰囲気で迎えてくれる。
アカネからすぐに返事が来た。
『来て来てー!今日、すっごい暇!上野にいるよ!』
凛はホッとため息をついて職員室に戻った。
アカネに愚痴を聞いてもらおうと思ったら、気持ちが軽くなってくる。
明日の授業の準備を急いで終わらせて、校舎を出た時だった。
『俺、飲みに行けますよ』
慧からメッセージが届いた。今日は慧の授業は無い日で、出勤していなかった。
(ん?これはどういう・・・・・・・)
続けざまにメッセージが来た。
『中谷先生が飲み相手を探しているから、行けるなら行ってあげてと乃木先生から連絡がきました』
「えっ?」
思わず声が出てしまい、口を手で抑える。
(乃木先生、なぜそんなことを・・・・・・・!)
最後の授業が終わって職員室に入る時に、入れ違いに麻子が手を振って職員室を出ていった。
凛はすぐに麻子を追いかけた。
「乃木先生、今日って何か用事ありますか?」
「今日ですか?実は母の誕生日で今から実家に行くんです」
「そうですか・・・・・・」
「何かありました?」
「いえいえ、何でもないです」
「もしかして飲みのお誘いでした??」
「はい。でも、またお願いします」
「ごめんなさい~。せっかくの中谷先生からのお誘いだったのにー。本当に、また行きましょう!」
「はい。ぜひ」
エレベーターが到着して麻子はごめんのポーズを繰り返して乗り込んでいった。
(うーん・・・・・・・。一人で飲むかぁ・・・・・・)
自分の人望の薄さに落ち込む。
(そうだ・・・・・・アカネさんのところに行こう)
アカネはリヤカーの屋台でおでん屋をやっている女性で、凛が友人以外で愚痴を言える唯一の人だった。すぐにメッセージを送る。
『アカネさん、お久しぶりです。今日、行ってもいいですか?』
アカネは四十歳手前の女性で、聞き上手で、いつ行っても柔らかい雰囲気で迎えてくれる。
アカネからすぐに返事が来た。
『来て来てー!今日、すっごい暇!上野にいるよ!』
凛はホッとため息をついて職員室に戻った。
アカネに愚痴を聞いてもらおうと思ったら、気持ちが軽くなってくる。
明日の授業の準備を急いで終わらせて、校舎を出た時だった。
『俺、飲みに行けますよ』
慧からメッセージが届いた。今日は慧の授業は無い日で、出勤していなかった。
(ん?これはどういう・・・・・・・)
続けざまにメッセージが来た。
『中谷先生が飲み相手を探しているから、行けるなら行ってあげてと乃木先生から連絡がきました』
「えっ?」
思わず声が出てしまい、口を手で抑える。
(乃木先生、なぜそんなことを・・・・・・・!)