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飛べないあの子
第4章 刻まれるキス
それ以来、親との交流は全くなくなった。妹とだけたまに連絡を取り合う程度だった。
慧は自由になり、自分の生きたいように生きることができるようになった。
ただ、人に心から謝罪できないという弊害だけが残った。
だから、素直に謝ることが出来る凛を羨ましいと思った。

自分もこんな風に出来たら、もっとずっと生きやすかったんじゃないか・・・・・・・。

あれ以来、凛は慧の中である種の研究対象のような存在になった。
彼女はどんな子なんだろう?

和解したとはいえ、相手は簡単に距離を縮めたりはしない。
凛と本格的に仲良くなるのには自分に限らず時間がかかるようだ。

慧にとって、凛との距離をゆっくりと縮めていくことが日々の楽しみとなった。
やっとキスするまでになってある種の達成感を感じていたが、今度は凛を独占したいと強く思うようになっていた。
普段無愛想なだけに、笑った時の破壊力はすさまじかった。
あまりに可愛らしく、心を奪われてしまった。

(早くまたキスしたい・・・・・・)

久しぶりに胸が疼く。この時はまだ、それを楽しむ余裕が慧にはあった。



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