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飛べないあの子
第4章 刻まれるキス
「・・・・・あいつ、中谷さんのこと覚えてたよ。委員会で一緒だったって」
「ほんと?覚えてくれてたんだ。そうそう、美化委員で一緒だったことあるんだよ」
実をいえば、凛が話していた文化祭の出来事も城田は覚えていた。
自分だけが覚えていないことが悔しくてそのことは伏せておくことにした。
慧は濡れた手をタオルで拭くと、食器を洗って手が離せないのをいいことに、慧は凛をうしろから抱きしめた。
久しぶりに凛の体に触れた。慧はしばらくその感触を味わう。
洗いにくい・・・・という不満が凛の全身から伝わってくるが、はっきり口にしないところをみると、凛もある程度は触れ合いを求めているのだろうと解釈する。
食器を片づけ終わると、凛が急に静かになった。
これから二人で何をするのか?と警戒しているような姿が可愛らしいが、もっとリラックスしてもらわないと、こちらとしても触れ合いを楽しむことができない。
「何か映画でも見る?それともゲームする?」
「ゲーム?西辻君、ゲームとかするの?」
「するよ。まあ、そんなに何時間もやり込んだりしないけど、息抜き程度に」
「へー・・・・・・・」
凛は驚いて慧を見上げている。
慧はゲーム機とゲームのケースをいくつか出した。
「あ、これ。甥っことやったことある」
「やってみる?」
「うん」
二人で対戦するタイプのゲームだった。
「どれにする?」
「この釣竿操る子しか操作できない」
それぞれキャラクターを選択し、対戦する。
予想通り、慧の圧勝だった。
何度戦っても慧が勝つので、凛がどんどん不機嫌になる。
「少しくらい手加減してくれても良いのでは・・・・・・」
「手加減されて勝っても嬉しくないでしょ?」
むうっと凛がふくれている。
スマホで技の出し方を確認する。
「左からの・・・・・・Bボタン・・・・・・。やってるんだけどなー・・・・・・」
クッションを抱えながら技の確認をしている。
凛が隣に座って一緒にゲームをしているという状況が思った以上に嬉しい気持ちになる。
凛は熱心に勉強したことを実践し続け、もう何回目かわからない対戦でようやく慧に勝った。
「あっ・・・・・・、ミスった」
「やったー!勝ったぁ!!」
「ほんと?覚えてくれてたんだ。そうそう、美化委員で一緒だったことあるんだよ」
実をいえば、凛が話していた文化祭の出来事も城田は覚えていた。
自分だけが覚えていないことが悔しくてそのことは伏せておくことにした。
慧は濡れた手をタオルで拭くと、食器を洗って手が離せないのをいいことに、慧は凛をうしろから抱きしめた。
久しぶりに凛の体に触れた。慧はしばらくその感触を味わう。
洗いにくい・・・・という不満が凛の全身から伝わってくるが、はっきり口にしないところをみると、凛もある程度は触れ合いを求めているのだろうと解釈する。
食器を片づけ終わると、凛が急に静かになった。
これから二人で何をするのか?と警戒しているような姿が可愛らしいが、もっとリラックスしてもらわないと、こちらとしても触れ合いを楽しむことができない。
「何か映画でも見る?それともゲームする?」
「ゲーム?西辻君、ゲームとかするの?」
「するよ。まあ、そんなに何時間もやり込んだりしないけど、息抜き程度に」
「へー・・・・・・・」
凛は驚いて慧を見上げている。
慧はゲーム機とゲームのケースをいくつか出した。
「あ、これ。甥っことやったことある」
「やってみる?」
「うん」
二人で対戦するタイプのゲームだった。
「どれにする?」
「この釣竿操る子しか操作できない」
それぞれキャラクターを選択し、対戦する。
予想通り、慧の圧勝だった。
何度戦っても慧が勝つので、凛がどんどん不機嫌になる。
「少しくらい手加減してくれても良いのでは・・・・・・」
「手加減されて勝っても嬉しくないでしょ?」
むうっと凛がふくれている。
スマホで技の出し方を確認する。
「左からの・・・・・・Bボタン・・・・・・。やってるんだけどなー・・・・・・」
クッションを抱えながら技の確認をしている。
凛が隣に座って一緒にゲームをしているという状況が思った以上に嬉しい気持ちになる。
凛は熱心に勉強したことを実践し続け、もう何回目かわからない対戦でようやく慧に勝った。
「あっ・・・・・・、ミスった」
「やったー!勝ったぁ!!」