この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
飛べないあの子
第5章 EpisodeⅤ
『じゃあ、演技でいい。一週間とか空けるのやめて。今日絶対来てよ』

慧からの返信を見て思わず頬が緩む。不貞腐れてる様子が目に浮かんだ。
愛しい気持ちが胸の中に広がる。これなら演技じゃなくて出来るかもしれない。

印刷が思ったより早く終わった。
予備校を出ると、冷たい空気に晒されて身を縮める。もうすぐ十一月が終わる。
凛は急いで慧の家に向かった。
慎重を期して、凛は予備校から出ると駅と反対方向の大通りからタクシーに乗って慧のマンションの裏で降ろしてもらうという、少々面倒な方法で慧の家に行っていた。

エントランスのインターホンを鳴らすが、反応がない。
もう一度鳴らして時計を見る。
お風呂にでも入っているのだろうかと思った時、慧が出た。

「はい・・・・・・!」

なんだかすごく慌てた様子だった。

「あ・・・・・・私です」
「どうぞ」

鍵が解除されて慧の元へと向かう。もう慣れたものだった。

慧の家の玄関の前に来て、しばし立ち止まる。
そういえば『会いたかった』を表現する約束だった。

(どうすればいいんだろ・・・・・・。いつも西辻くんがしてくれるようにしたら良いのだろうか・・・・・・・)

凛は上手くできる自信がないまま玄関横のインターホンを押した。
いつもはすぐドアが開くが、今日はなかなか慧が出てこなかった。

どうしたんだろうと思っていると、勢い良くドアが開いた。

「ごめん・・・・・・!風呂入ってて。思ったより早かったね」

慧はメガネをかけていた。少し焦った様子で濡れた髪をタオルでごしごしと拭きながら凛を玄関に導く。

慧の肌がいつもより柔らかくしっとりしているのが触れなくてもわかる。
耳の際がピンク色に染まり、濡れた髪と睫毛が黒々として艶やかだった。
風呂上がりの慧の色気に、凛の気持ちが一気に上昇する。
本人は凛が欲情してることになど全く気づいていない。
その無防備な横顔と、普段見慣れないメガネ姿が相乗効果となって余計に凛の体を疼かせた。

「今髪乾かすから・・・・・」

凛は何も言わずに慧にぎゅうっと抱きついた。
厚手の質の良い白いTシャツ越しに慧の肉体を感じる。

「中谷さ・・・・・」

凛はすかさず慧の頬に両手をあてて、背伸びをして慧にキスした。
/135ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ