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僕とあかりの愛の道
第1章 2人きりの廊下で
「早く帰って…西原さんをオカズにしよう」

今日の鍵番は僕だったので、他の人は既に帰っていると思っていた。だから、ロッカールームで堂々とそんな事を呟いた。

「へへ。そんなこと、言っちゃって」

そう言って荷物をまとめあげ、ロッカールームを出た瞬間だった。

「誰をオカズにするって?」

「あっ!」

しまった、聞かれていた。しかも、西原さんが…壁に背を付け、腕を組んでいた。これはやばい、激ヤバ。

(そういやロッカールーム扉ついてなかったから…小言聞かれちゃって…どうする?)

頭の中が混乱する、大好きな先輩への欲情の思いを聞かれてしまった。それも本人に。

て、てかなんで西原さんまだいるの?帰ったはずじゃなかったのか。

「西原さんどうして…」

「お前フロントにコレ忘れてただろ」

そして、差し出してきたのは自分のメモ帳。

忘れてたんだ…確認してたから気づかなかった。

「あの…すいませんありがとうございます」

メモ帳を受け取ったが。僕は西原さんの顔が見れなかった。

ダメだ。嫌われる。慎重にアプローチして告るつもりだったのに、運の尽きだ…

そう思ってたのだが。

「はぁ…お前、意外とキモイこと考えてたんだな」

「すいません…ほんとに」

そして、西原さんは僕に近づいた。

「えっ?」

チュッ…

訳が分からなかった。唇が、暖かい物と触れている。

目の前に西原さんの顔が。え、俺…

( チ ュ ー し て る ! ? ! ?)

「んっ…」

やばい、気持ちいい。あの西原さんと…。状況が読み込めなかったが、僕はとにかく受け止めた。西原さんのキスを。

「んはぁっ!」

とにかく心拍数がアガってしまってた僕は余計に息苦しかった為、口を離した瞬間大きく呼吸をしてしまった。

そして頭の中で状況を理解しようとした。

「あ、あの…西原さんなんで…」

「ふふ…シたいんでしょ?私と」

そうして、西原さんは両手で僕のズボンのベルトを解き始める。
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