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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第28章 【第二十八話】覚悟
 ルードヴィグは苦笑をして、セラフィーナの額にキスをした。

「そんなことはさせないから、心配するな」
「ん」

 とにかく今日の様子だと核は満足していたから、横入りの心配はなさそうだと判断して、セラフィーナはルードヴィグを見た。

「ルード、さっき言ってた」
「さっきとはどれだ」
「魔族の存続の話」

 ルードヴィグはしばらく悩んで、ミカルとの話で言っていたことだと気がついた。

「魔族に子どもが産まれにくいという話か」
「ん」
「それは今に始まったことではないぞ。昔から言われていて、外から血を入れることはずっと検討されている」

 だが、とルードヴィグは続ける。

「なんというか、大半の魔族は血を混ぜることに消極的なんだ。純血の誇りみたいなものがあるみたいでな」

 その気持ちが分からないセラフィーナは眉間にしわを寄せた。

「俺にもその気持ちは分からない。だけど大半の人が嫌悪するのなら、それを無理強いするのもどうかと思うし、その結果として滅びるのなら運命と受け入れる覚悟はある」
「でも」

 セラフィーナは困ったように眉尻を下げて、ルードヴィグを見た。

「ルードは私を選んだ」
「そうだな。セラフィーナにはたくさんの子を産んでもらわなければならないな」

 そう言って、ルードヴィグはセラフィーナの薄い腹を撫でた。

「次の魔王が俺の子であるとは限らないが、セラフィーナとの子はたくさん欲しいと思っている」
「なんで?」
「セラフィーナとの愛の証だからだ」

 あまりにも恥ずかしい言葉に、セラフィーナは真っ赤になった。

「だが、子は授かりものだ。出来なくても別にいいとも思っている」
「ん」

 少しプレッシャーに感じていたセラフィーナは、その一言に頬を緩めた。

「さて、そろそろ夕飯か?」
「ん」

 外からワゴン車が近づいてくる音が聞こえ、二人は顔を見合わせた。

「一緒に食べると」
「美味しい、か」
「ん」

 久しぶりにゆっくりした時間に、二人は食事も堪能した。
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