この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第33章 【第三十三話】魔王さまの伴侶となったお食事係!
 セラフィーナの様子を見て、ルードヴィグは気がついたようだ。

「子どもかっ?」
「ん」
「それなら、すぐ呼ぶ!」

 ルードヴィグは医務室に待機している医者を呼び、すぐに執務室へ現れた。
 医者はセラフィーナから話を聞き、すぐに判断したようだ。

「おめでとうございます、ご懐妊ですね」
「……ほんと?」
「はい。ですが、まだ安定しておりませんので、無理はなさらず。適度に動くのは大切ですが、夜の営みは避けますように」
「駄目、なの?」
「はい、お腹のお子に触ります故」
「昨日もその」
「今日から駄目です」
「……はい」
「陛下、駄目ですからね」
「分かった。一緒に寝るのは問題ないな?」
「一緒のベッドで一緒に睡眠を取るのは問題ございません」

 それから医者は細々とした注意事項を告げると、去っていった。

「子ども……」
「うむ」

 まだ実感はないが、ルードヴィグとの子どもができたらしい。
 魔族は子どもが出来にくいとは聞いていたが、思っていたよりあっさりと出来たような気もする。

「ルードヴィグ」
「セラ、ありがとう」

 ルードヴィグはセラフィーナを優しく抱きしめた。

「嬉しい?」
「嬉しくて、めまいがする」
「ふふ、大袈裟」

 ルードヴィグはセラフィーナのお腹を撫で、それから額にキスをした。

「無理をせず、休んでおけ」
「や!」
「セラフィーナ」
「ルードヴィグの側から離れたくないの」
「……仕方がないな、この部屋に身体を休められるベッドを用意させよう」

 ルードヴィグはすぐに手配を進めた。

 それからセラフィーナのつわりが酷かったり、食べ物もあまり食べられなくてルードヴィグを心配させたりとあったが、そこそこ順調だった。
 そして、アリシアも妊娠したという。こちらは特に問題もなく、順調のようだ。毎日、アーベルが嬉々として報告してくる。
/251ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ