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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第33章 【第三十三話】魔王さまの伴侶となったお食事係!
セラフィーナの様子を見て、ルードヴィグは気がついたようだ。
「子どもかっ?」
「ん」
「それなら、すぐ呼ぶ!」
ルードヴィグは医務室に待機している医者を呼び、すぐに執務室へ現れた。
医者はセラフィーナから話を聞き、すぐに判断したようだ。
「おめでとうございます、ご懐妊ですね」
「……ほんと?」
「はい。ですが、まだ安定しておりませんので、無理はなさらず。適度に動くのは大切ですが、夜の営みは避けますように」
「駄目、なの?」
「はい、お腹のお子に触ります故」
「昨日もその」
「今日から駄目です」
「……はい」
「陛下、駄目ですからね」
「分かった。一緒に寝るのは問題ないな?」
「一緒のベッドで一緒に睡眠を取るのは問題ございません」
それから医者は細々とした注意事項を告げると、去っていった。
「子ども……」
「うむ」
まだ実感はないが、ルードヴィグとの子どもができたらしい。
魔族は子どもが出来にくいとは聞いていたが、思っていたよりあっさりと出来たような気もする。
「ルードヴィグ」
「セラ、ありがとう」
ルードヴィグはセラフィーナを優しく抱きしめた。
「嬉しい?」
「嬉しくて、めまいがする」
「ふふ、大袈裟」
ルードヴィグはセラフィーナのお腹を撫で、それから額にキスをした。
「無理をせず、休んでおけ」
「や!」
「セラフィーナ」
「ルードヴィグの側から離れたくないの」
「……仕方がないな、この部屋に身体を休められるベッドを用意させよう」
ルードヴィグはすぐに手配を進めた。
それからセラフィーナのつわりが酷かったり、食べ物もあまり食べられなくてルードヴィグを心配させたりとあったが、そこそこ順調だった。
そして、アリシアも妊娠したという。こちらは特に問題もなく、順調のようだ。毎日、アーベルが嬉々として報告してくる。
「子どもかっ?」
「ん」
「それなら、すぐ呼ぶ!」
ルードヴィグは医務室に待機している医者を呼び、すぐに執務室へ現れた。
医者はセラフィーナから話を聞き、すぐに判断したようだ。
「おめでとうございます、ご懐妊ですね」
「……ほんと?」
「はい。ですが、まだ安定しておりませんので、無理はなさらず。適度に動くのは大切ですが、夜の営みは避けますように」
「駄目、なの?」
「はい、お腹のお子に触ります故」
「昨日もその」
「今日から駄目です」
「……はい」
「陛下、駄目ですからね」
「分かった。一緒に寝るのは問題ないな?」
「一緒のベッドで一緒に睡眠を取るのは問題ございません」
それから医者は細々とした注意事項を告げると、去っていった。
「子ども……」
「うむ」
まだ実感はないが、ルードヴィグとの子どもができたらしい。
魔族は子どもが出来にくいとは聞いていたが、思っていたよりあっさりと出来たような気もする。
「ルードヴィグ」
「セラ、ありがとう」
ルードヴィグはセラフィーナを優しく抱きしめた。
「嬉しい?」
「嬉しくて、めまいがする」
「ふふ、大袈裟」
ルードヴィグはセラフィーナのお腹を撫で、それから額にキスをした。
「無理をせず、休んでおけ」
「や!」
「セラフィーナ」
「ルードヴィグの側から離れたくないの」
「……仕方がないな、この部屋に身体を休められるベッドを用意させよう」
ルードヴィグはすぐに手配を進めた。
それからセラフィーナのつわりが酷かったり、食べ物もあまり食べられなくてルードヴィグを心配させたりとあったが、そこそこ順調だった。
そして、アリシアも妊娠したという。こちらは特に問題もなく、順調のようだ。毎日、アーベルが嬉々として報告してくる。