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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第36章 三*結婚、しないよな?
アリシアは私のものだとアーベルの心の奥で叫んでいる。
だけど、そんな権利はなく……結局、アリシアを前にして理性は崩壊して、無理矢理ことにおよび、冷たく突き放すという最悪なことをしていた。
こんなこと、だれに相談すればいいのだろうか。
……いや、相談しなくてもアーベルの中ではすでに答えは出ている。
出ているが、アリシアを前にしたら理性的でなくなってしまい、最悪なことしかできない。
どうしてこうなった。
「はぁ」
出すモノをだしてしまえばすっきりしてしまい、目が覚めてしまった。
アーベルは上からカーディガンを羽織ると、廊下に出た。
「ぁ……」
廊下に出ると、目の前にアリシアがいた。
アーベルはとっさにアリシアの腕を掴み、部屋に引き込んだ。
「アーベルさま!」
「私の部屋の前にいるとは」
「セラさまのところに行く途中でして」
アーベルの部屋は、ルードヴィグの並びにある。
アリシアの格好を見ると、それは嘘ではないようだった。
「セラさまが待っています」
「待て、すぐに終わる」
「アーベルさま、早いですものね」
クスッと笑われて、アーベルはカッとなった。
「それはアリシアがっ」
「わたしがなんですか」
「……いや」
アーベルは大きく息を吸い込んだ後、意を決して口を開いた。
「蜜月を、試さないか」
「なにをおっしゃっているのですか」
「身体の相性が良すぎて、止まらないんだ」
「それだけの理由で、結婚を前提に?」
「嫌か?」
「肯定の返事が返ってくるとでも?」
「…………」
「あんなことされて、はいなんていうほどお気楽な性格はしてませんよ」
色好い返事が返ってくるとは思わなかったが、ここまではっきりと拒絶されるとは思わなかったアーベルは、明らかにガッカリしていた。
「わたしじゃなくてもアーベルさまなら選び放題じゃないですか」
「アリシア……」
アーベルの手を外して部屋から出て行こうとするアリシアの肩を掴み、振り向かせた。
二人の視線が絡み合う。
アーベルはアリシアの唇を塞いだ。
「んっ!」
だけど、そんな権利はなく……結局、アリシアを前にして理性は崩壊して、無理矢理ことにおよび、冷たく突き放すという最悪なことをしていた。
こんなこと、だれに相談すればいいのだろうか。
……いや、相談しなくてもアーベルの中ではすでに答えは出ている。
出ているが、アリシアを前にしたら理性的でなくなってしまい、最悪なことしかできない。
どうしてこうなった。
「はぁ」
出すモノをだしてしまえばすっきりしてしまい、目が覚めてしまった。
アーベルは上からカーディガンを羽織ると、廊下に出た。
「ぁ……」
廊下に出ると、目の前にアリシアがいた。
アーベルはとっさにアリシアの腕を掴み、部屋に引き込んだ。
「アーベルさま!」
「私の部屋の前にいるとは」
「セラさまのところに行く途中でして」
アーベルの部屋は、ルードヴィグの並びにある。
アリシアの格好を見ると、それは嘘ではないようだった。
「セラさまが待っています」
「待て、すぐに終わる」
「アーベルさま、早いですものね」
クスッと笑われて、アーベルはカッとなった。
「それはアリシアがっ」
「わたしがなんですか」
「……いや」
アーベルは大きく息を吸い込んだ後、意を決して口を開いた。
「蜜月を、試さないか」
「なにをおっしゃっているのですか」
「身体の相性が良すぎて、止まらないんだ」
「それだけの理由で、結婚を前提に?」
「嫌か?」
「肯定の返事が返ってくるとでも?」
「…………」
「あんなことされて、はいなんていうほどお気楽な性格はしてませんよ」
色好い返事が返ってくるとは思わなかったが、ここまではっきりと拒絶されるとは思わなかったアーベルは、明らかにガッカリしていた。
「わたしじゃなくてもアーベルさまなら選び放題じゃないですか」
「アリシア……」
アーベルの手を外して部屋から出て行こうとするアリシアの肩を掴み、振り向かせた。
二人の視線が絡み合う。
アーベルはアリシアの唇を塞いだ。
「んっ!」