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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第38章 二*イェリンの王子さま?
心配顔で聞かれたけれど、イェリンもなんと言えばいいのか分からない。
「一度、二度ならともかく、三日と置かず来るのは異常よ」
「前に廊下でぶつかって、そのときに魔法を使ったのですが、その」
「あぁ、聞いているわ。イェリンはなかなか魔法に長けてるって」
セラさまはイェリンの歯切れの悪い説明にとりあえず納得してくれたようだった。
「でも、わざわざイェリンに頼まなくても、いくらでも魔法を使える人はいるでしょうに」
かなり不満顔のセラさまだったが、その時はそれ以上、追求はされなかった。
普段なら次の日に来ることはないのに、就業時間が終わる頃に上級文官がやってきた。
「もう仕事の時間は終わりよ」
「超過手当ならわたしが持ちますので」
「……そういう問題じゃないんだけど。それに、イェリンじゃなくてもいいことじゃないの?」
珍しくセラさまが突っかかってくれていた。
上級文官の機嫌がどんどん悪くなるのがはた目にも分かり、イェリンは思わず割って入った。
「セラさま、わたしはいいですから」
「……無理はしないでね」
それ以上はセラさまも言えなかったようで、困った顔をして送り出してくれた。
いつも我慢するのは数分だ。
だから大丈夫。
イェリンは自分に言い聞かせて、上級文官についていった。
だけど、今日は違っていた。
部屋に連れ込まれるのはいつもと同じ。
でも、そこはいつもの二人きりではなかった。
「っ!」
ベッドだけがある狭い部屋に男が上級文官を合わせて三人。
街でのことを思い出し、イェリンの身体は震えた。
気持ち悪かったし、痛かった。
いやだいやだいやだ。
「やっ!」
「嫌じゃないだろう? いつも抵抗しないくせに。おまえだって気持ちいいんだろう?」
「一度、二度ならともかく、三日と置かず来るのは異常よ」
「前に廊下でぶつかって、そのときに魔法を使ったのですが、その」
「あぁ、聞いているわ。イェリンはなかなか魔法に長けてるって」
セラさまはイェリンの歯切れの悪い説明にとりあえず納得してくれたようだった。
「でも、わざわざイェリンに頼まなくても、いくらでも魔法を使える人はいるでしょうに」
かなり不満顔のセラさまだったが、その時はそれ以上、追求はされなかった。
普段なら次の日に来ることはないのに、就業時間が終わる頃に上級文官がやってきた。
「もう仕事の時間は終わりよ」
「超過手当ならわたしが持ちますので」
「……そういう問題じゃないんだけど。それに、イェリンじゃなくてもいいことじゃないの?」
珍しくセラさまが突っかかってくれていた。
上級文官の機嫌がどんどん悪くなるのがはた目にも分かり、イェリンは思わず割って入った。
「セラさま、わたしはいいですから」
「……無理はしないでね」
それ以上はセラさまも言えなかったようで、困った顔をして送り出してくれた。
いつも我慢するのは数分だ。
だから大丈夫。
イェリンは自分に言い聞かせて、上級文官についていった。
だけど、今日は違っていた。
部屋に連れ込まれるのはいつもと同じ。
でも、そこはいつもの二人きりではなかった。
「っ!」
ベッドだけがある狭い部屋に男が上級文官を合わせて三人。
街でのことを思い出し、イェリンの身体は震えた。
気持ち悪かったし、痛かった。
いやだいやだいやだ。
「やっ!」
「嫌じゃないだろう? いつも抵抗しないくせに。おまえだって気持ちいいんだろう?」