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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第40章 二*交尾を知らない……だと?
 予想どおり、年かさの事情を知っていそうな家臣が動いた。
 ヴィクトルの思惑どおりの行動に、思わず悪い笑みが浮かぶ。
 年かさの家臣はヴィクトルにそこで止めてほしいのだろうが、ヴィクトルは止まらない。
 中途半端に止めることがどれだけ害悪であるのか、この家臣は知らないのだろうか。

「ニャンニャン、と仲良くすることですよ」
「にゃんにゃん、と……?」

 もちろん、ヴィクトルはわざとケヴィンが誤解をするようにそう告げた。
 そういった知識があれば、この場合は猫のことをにゃんにゃんと言っているわけではないと分かるわけだが、予想どおり、ケヴィンは猫と誤解したようだ。

「そっか、猫が仲良くしてるだけなのか!」
「そうですよ」
「聞いたら他の者の反応がおかしくてな! なんだ、猫が仲良くしてるだけなら問題ないな!」

 これでヴィクトルは確信した。
 なにか事情があって、ケヴィンには性交のことを教えていないのだと。
 それは年の割に言動が幼いことと関係があるのだろうか。
 判断を下すにはもっと観察が必要なようだ。

 つまらない男だと思っていたが、早い段階で切らなくてよかったとヴィクトルは思う。
 これは当分、つまらないからは縁遠くなりそうだと、ヴィクトルは機嫌がよくなった。

 それからヴィクトルは、ケヴィンの観察にますます勤しむようになった。
 ヴィクトルの当番の日は、朝から寝るまでつきっきりで仕えた。
 これだけずっと張り付かれていたら、ストレスが溜まるだろう。そして、男の手っ取り早いストレス解消法は、人によるが、かなり高い確率で一人でやるか、あるいは女性、ときには男性との性交渉だ。
 もちろんこれは、人によるから違う方法で解消する人もいる。
 だが、ケヴィンは王族だ。周りに命じれば簡単に相手が手に入る。
 他に解消法を持っていたらヴィクトルの思惑から外れるのだが、ケヴィンは少し言動が幼い部分があるものの、れっきとした成人男性だ。性欲がないとはありえない。
 なのに、だ。
 ケヴィンは何ヶ月経っても女性を呼ぼうとしないばかりか、一人で処理をしている様子もないのだ。
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