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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第42章 四*アルベルティーナ
綺麗なだけなら要らない。
ヴィクトルが求めているのは、一緒にいて飽きない女性だ。
本来ならばケヴィンが王になるか他の者がなるかを見届けて後にするのが筋なのだろうが、ヴィクトルはケヴィンの側もそろそろ潮時だと感じ始めていた。
アーベルには事後報告でも問題ないだろう。
そうなれば、早いほうがいい。
ヴィクトルの荷物はほとんどない。あっても特に思い入れはない。
だから質素で簡素な部屋はそのままにして、ヴィクトルはケヴィンの側から辞することにした。
決行は、昼より夜がいい。
ヴィクトルはそう決めて、夜になるのを待った。
夜になり、周りが寝静まり始めた頃。
ヴィクトルは久しぶりに移動魔法を使おうと魔力を込めようとしたところで、部屋の扉が叩かれた。
叩き方でそれがケヴィンだと知れたため、無視して移動魔法を使おうとしたのだが。
ガシャンと音がして、窓を蹴破られた。
そして飛び込んできたのは……白金の長い髪に紫の瞳の……。
「アルベルティーナさま?」
「ケヴィン、捕まえたわよ!」
「うむ、よくやった!」
「は? え?」
訳が分からないのは、ヴィクトルただ一人。
抱きついてきたアルベルティーナをどうすればいいのか悩んでいるうちに、扉もこじ開けられてしまったようでケヴィンが入ってきた。
「逃げようったって、許さないんだから!」
確かに逃げるように出て行こうとしていた。だけどどうしてバレた?
「ヴィクトル、命令よ! お兄さまに子作りとはどうするのか教えてあげるの!」
「え……? は?」
ヴィクトルも魔族である。
相手のことをどう思おうが、抱ける自信はある。どれだけの醜女でも勃起せて突っ込んで腰を振る自信だってある。
だから実演してみせろと言われて出来ないことはないが、いちおう、相手は人間で、この国のお姫さまで……。
「ヴィクトルはなかなかの手練れと聞いている」
「……どこから、だれから聞いたんだ」
ヴィクトルが求めているのは、一緒にいて飽きない女性だ。
本来ならばケヴィンが王になるか他の者がなるかを見届けて後にするのが筋なのだろうが、ヴィクトルはケヴィンの側もそろそろ潮時だと感じ始めていた。
アーベルには事後報告でも問題ないだろう。
そうなれば、早いほうがいい。
ヴィクトルの荷物はほとんどない。あっても特に思い入れはない。
だから質素で簡素な部屋はそのままにして、ヴィクトルはケヴィンの側から辞することにした。
決行は、昼より夜がいい。
ヴィクトルはそう決めて、夜になるのを待った。
夜になり、周りが寝静まり始めた頃。
ヴィクトルは久しぶりに移動魔法を使おうと魔力を込めようとしたところで、部屋の扉が叩かれた。
叩き方でそれがケヴィンだと知れたため、無視して移動魔法を使おうとしたのだが。
ガシャンと音がして、窓を蹴破られた。
そして飛び込んできたのは……白金の長い髪に紫の瞳の……。
「アルベルティーナさま?」
「ケヴィン、捕まえたわよ!」
「うむ、よくやった!」
「は? え?」
訳が分からないのは、ヴィクトルただ一人。
抱きついてきたアルベルティーナをどうすればいいのか悩んでいるうちに、扉もこじ開けられてしまったようでケヴィンが入ってきた。
「逃げようったって、許さないんだから!」
確かに逃げるように出て行こうとしていた。だけどどうしてバレた?
「ヴィクトル、命令よ! お兄さまに子作りとはどうするのか教えてあげるの!」
「え……? は?」
ヴィクトルも魔族である。
相手のことをどう思おうが、抱ける自信はある。どれだけの醜女でも勃起せて突っ込んで腰を振る自信だってある。
だから実演してみせろと言われて出来ないことはないが、いちおう、相手は人間で、この国のお姫さまで……。
「ヴィクトルはなかなかの手練れと聞いている」
「……どこから、だれから聞いたんだ」