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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第44章 六*勢いで……
 たぶんその感覚は、男には分からないものだ。
 すっかりアルベルティーナは解れてできあがっていた。

 ヴィクトルはアルベルティーナの股を広げ、痛いくらい立ち上がっている剛直を押し付け、ゆっくりと埋め込んでいく。
 ヴィクトルの剛直がゆっくりと埋まっていくさまを、ケヴィンは息を潜めて瞬きも忘れて見守っていた。
 だれかに見守られて挿入れるなんて初めてで、ヴィクトルは少し緊張する。

「ぉぉ、ぉお! すごい、埋もれていくのが分かる! こんな太いものを飲み込むなんて、アルベルティーナのナカとはすごいな!」

 ケヴィンは再び興奮したようで、ベッドの端に寄ると、跨がって腰を押しつけ始めた。
 視線がなくなったことでホッとして、ヴィクトルはさらにアルベルティーナのナカに挿入れていく。

「ぁ、ぁ、ぁっ」

 アルベルティーナの口からは切ない声が聞こえてくる。

「痛くないか?」
「ん、痛く、ない」

 最後の辺りは少し強めにナカに押し込んだが、アルベルティーナが痛がる様子はなかった。

「挿入、った、ぞ」
「ぁ、ん、ヴィクトルを感じる、の」
「分かるか?」
「うん、分かる。手で触ったら柔らかくってかたいのに、ナカに挿入るとなんだか蕩けたみたい、なの、ね」

 ヴィクトルはアルベルティーナが慣れるまで動かないでいたのだが、アルベルティーナのナカのうごめきが強くて、腰を突き動かしたくなってきた。

「動いていいか?」
「うん」

 ヴィクトルは様子を見ながらソロリと動かしてみた。

「っ!」

 アルベルティーナのナカは吸い付くように絡みついてくる。
 腰を引けばヴィクトルの表面を撫でていき、奥に突けば離さないと絡みついてくる。
 今までのどの女にもない気持ちよさに、ヴィクトルはいつしか夢中になって腰を振っていた。

「はっ、はっ」
「ヴィクトル」

 アルベルティーナに名を呼ばれ、ようやく正気に戻った。
 あまりの気持ちよさに、おかしくなっていた。
 ヴィクトルが腰を律動させていると、ケヴィンがやってきた。

「アルベルティーナのナカには無事に挿入ったのか?」
「あぁ。最高に気持ちがいい」
「それでは、これが子作りか?」
「正解と言えば正解だが、違うと言えば違う」
「違うのか?」
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