この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第45章 七*魔族の個人情報保護とは?
 それから二月も経たない頃。
 【食事】をしているところに、アーベルがやってきた。
 ちなみに、今日は久しぶりに魔族の知り合いに誘われて、魔力補給をしているところだった。ヴィクトルもようやくここまで回復していたのだ。
 それにしても、前に自慰は見たくないと言ったくせに、人の情事に乗り込んでくるとは、おい、魔族の個人情報保護はどうなっている。

「ヴィクトル、そんなことをしている場合ではありませんよ」
「なんだよ、これからいいところだったのに」
「ケヴィンが妊娠したんですよ」

 いや、ちょっと待て。
 あいつはどこをどう見ても男だった。それに、セラフィーナさまがあそこをちょんぱして、使い物にならないはずだよな?

「とにかく、子どもの父親はだれだと大騒動になっているそうです。ヴィクトル、責任を果たしてきてください」

 合体しようとしていたところを邪魔され、相手の女性はカンカンだ。
 だけどヴィクトルはそれどころではない。

 妊娠した?
 とすれば、アルベルティーナしかいない。
 
 だけど、とヴィクトルは思う。

「いや、おれが父親だと決まったわけじゃあ……」
「あなた以外とは性交渉をしていないと言ってますよ」
「ちょっとー。やらないのなら、帰ってよ」

 ヴィクトルとアーベルは部屋から追い出された。
 ヴィクトルなど中途半端に脱いだままという状態。

「とにかく、あなたの子なのですから、しっかり話し合って来てください」

 今度はアーベルに強制連行をされ、久しぶりにケヴィンの部屋に赴いた。
 今日はさすがに人払いをしてくれているらしく、部屋にはヴィクトルとケヴィンしかいない。
 ちなみにアーベルはヴィクトルを引き渡すととっとと姿を消した。
 せっかく出向いたというのに、ケヴィンは口を開こうとしない。だからヴィクトルが口火を切ることにした。

「ケヴィンが妊娠したと聞いたんだが」
「ぼくは妊娠しないよ。妊娠したのはアルベルティーナ」

 予想どおりだった。

「あ、ヴィクトルは知らないだろうから先に言っておくけど、色々あったけど、ぼくが王になったからね」
「それはおめでとうございます」
/251ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ