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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第1章 本編 【第一話】セラフィーナと魔王さまの出逢い
セラフィーナと倒れていた人の間にはそれなりの距離があったはずなのだが、どういうことなのだろうか、いつの間にか、セラフィーナの横にその人はやって来ていた。
「呼ばなくて、よい」
その声はセラフィーナの腰に響き、ドクンと心臓が高鳴った。キュッと心臓の上に拳を引き寄せた。
バサリと音がして、セラフィーナはあっという間に腰を抱きかかえられていた。
「あ、あのっ?」
セラフィーナが疑問に思っているうちに、倒れていた人──どうやら男性だったようだ──は、身体を動かし、正面を向いた。
男は、長い黒髪に黒い瞳をしていた。
顔は今まで見たことのないくらい整っており、薄い唇は弧を描いていた。
「俺は腹が減っている」
「え……?」
「ここにちょうどよい【食事】がある」
「…………?」
食事? とセラフィーナが疑問に思っていると、あごに手をかけられ、上を向かされた。
セラフィーナの紫の瞳と、男の黒い瞳と視線が合う。
「あの?」
セラフィーナが瞬きしたとき。
男の顔が近づき、唇をふさがれた。
「っ!」
男の薄い唇が、セラフィーナの赤くぷるぷるの唇を塞いだ。
男はセラフィーナの唇を堪能するように薄い唇を開き、セラフィーナの唇を食んでいく。
「んっ!」
男はセラフィーナの腰を引き寄せ、身体をピタリとひっつけ、唇を食む。
それだけでは足りなかったのか、薄い唇の間から赤い舌を出し、セラフィーナの唇を舐めていく。
「んんっ!」
セラフィーナは突然のことに驚いて固まっていたが、ようやく自分の置かれている状況を把握して身体を捩ったが、男の力は思いのほか強く、思うように動けない。
肘に力を入れて男から離れようとしたが、セラフィーナの力では身体を離すことができないようだ。
そればかりか、余計に身体が密着していくようで、セラフィーナは慌てた。
「んんんーっ!」
「呼ばなくて、よい」
その声はセラフィーナの腰に響き、ドクンと心臓が高鳴った。キュッと心臓の上に拳を引き寄せた。
バサリと音がして、セラフィーナはあっという間に腰を抱きかかえられていた。
「あ、あのっ?」
セラフィーナが疑問に思っているうちに、倒れていた人──どうやら男性だったようだ──は、身体を動かし、正面を向いた。
男は、長い黒髪に黒い瞳をしていた。
顔は今まで見たことのないくらい整っており、薄い唇は弧を描いていた。
「俺は腹が減っている」
「え……?」
「ここにちょうどよい【食事】がある」
「…………?」
食事? とセラフィーナが疑問に思っていると、あごに手をかけられ、上を向かされた。
セラフィーナの紫の瞳と、男の黒い瞳と視線が合う。
「あの?」
セラフィーナが瞬きしたとき。
男の顔が近づき、唇をふさがれた。
「っ!」
男の薄い唇が、セラフィーナの赤くぷるぷるの唇を塞いだ。
男はセラフィーナの唇を堪能するように薄い唇を開き、セラフィーナの唇を食んでいく。
「んっ!」
男はセラフィーナの腰を引き寄せ、身体をピタリとひっつけ、唇を食む。
それだけでは足りなかったのか、薄い唇の間から赤い舌を出し、セラフィーナの唇を舐めていく。
「んんっ!」
セラフィーナは突然のことに驚いて固まっていたが、ようやく自分の置かれている状況を把握して身体を捩ったが、男の力は思いのほか強く、思うように動けない。
肘に力を入れて男から離れようとしたが、セラフィーナの力では身体を離すことができないようだ。
そればかりか、余計に身体が密着していくようで、セラフィーナは慌てた。
「んんんーっ!」