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はらぺこ魔王さまのお食事係!【完結】
第15章 【第十五話】口淫
 それだけ告げると、今度は足を止めることなく、二人は寝室へと消えた。

 セラフィーナは寝室に入るなり、大きなあくびをした。

「もう少し頑張ってくれ」
「ん」
「一人で着替えられるか?」
「んー?」

 そういえば、ずっと白いドレスのままだった。

「俺が脱がせるか」
「や!」
「そこで拒否されても、もう従者は下がらせた後だぞ?」
「んー」

 セラフィーナは恨めしそうな視線をルードヴィグに向けたが、ルードヴィグは笑っただけだった。

「ほら、背中を向けて」
「ん」

 セラフィーナは渋々とルードヴィグに背中を向けた。
 ルードヴィグが自重せずにあちこちに赤い花を咲かせていたため、背中にもあった。ルードヴィグはそこをなぞった。

「んっ!」
「感じたのか?」
「ルードの意地悪っ!」

 脱がせるだけのはずだったのだが、セラフィーナの反応がかわいくて、ルードヴィグの手は不穏な動きを始めた。
 背中からうなじにかけてキスをして、吸いつき、さらに赤い花をつけていく。
 セラフィーナも最初は抵抗していたが、後ろから胸を揉まれて、気持ちよさにくたりと身体を預けた。

「無防備だな」
「ん、ルード」
「明日から執務が始まるのが恨めしいな」

 そう言いながらもルードヴィグは胸を揉む手を止めず、それでもドレスを脱がしていく。
 下着姿になり、肌にキスの雨を降らせながら脱がす。

「はぁ、ナカに挿入れたい」
「駄目!」
「俺は血塗れになっても構わないぞ」
「私が構うの!」

 セラフィーナはぺちりとルードヴィグの手を叩いた。

「もう、ここからは自分でできるの!」
「脱がせたい」

 ルードヴィグの手から逃れようとするセラフィーナだったが、簡単には逃れられず、下穿きを残してすべて剥ぎ取られてしまった。
 ルードヴィグはうなじにキスをしながら後ろから胸を揉んでいた。

「んっ」
「感じてるのか?」
「ぁん、ルードぉ」

 月の物でなければ、今すぐ挿入してほしいと思いながら、セラフィーナはルードヴィグの手に翻弄される。

「セラ、手で出来るか?」
「ん」

 初めて逢ったとき、そういえば手でやったなと思いながら、セラフィーナはルードヴィグの剛直を取り出し、握った。

「口で出来るか?」
「口で?」
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