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ナンパ犬太郎傑作選
第2章 ナンパ犬太郎傑作選1-2『変態「プロ腐女子」観察日記 中編』
だが優はまるで収まりが付いておらず、肉汁を滴らせた唇を私の口に押し付け…
ニンニクソースの味がしっかりと絡んだ舌を絡めてきた。

「ああん…ずっとキスしたかったの…」
「…そうなの?」
「だって話し方も内容も唇の感じも、すごくセクシーだったんだもん…」

優は続けざまにキスをねだったが、個室には小窓が付いているため…

「キスは店員さんに見られちゃうからダメだよ…」
「ああん…じゃあ我慢する…でも、見つからない様な事だったらいいんじゃない?」
「えっ…?」
「例えば…」

そう言うと優は私の右手を両手で掴み、自らのミニスカートへと近づけた…。

「あ、ちょっ…!」

私はついうっかりたじろぐと、優は私を諌めるような冷たい目線を送った。

そうだった…『お互いの観察日記』という意味においては、私と優のセックスは既に始まっているのだった…。
これは、股間に手を誘われてうっかり我に返った私への、優の失望と嗜めの目線なのだ…。
私がサイコロステーキの件で、彼女に火を付け…
優はそこから何かを演じはじめている…。
それは彼女の変態性に基づくとは言え、いずれは編集者となって出版社を興そうと目論む彼女のプロ根性なのだ…!
私はそんな事を察してやれなくて、何が官能小説家かっ…?
その妄想力と暴走力をまとった、彼女のプロ根性には全力で答えなくてはならない…!
そう仕切り直し、私は優の汗ばんだ太股に手を置いた。

「あ…ダメッ、あたし締め切りの子の製本ずっと手伝ってたから…昨日からお風呂入ってないんです…」
「え…?もしかして、今日誰かとセックスするかもって思って、わざわざお風呂入らないで街に出てきちゃったの…?」
「いやぁん…そんな事ないです!たまたまなの…許して」

優は引き続き、私の右手を自らのミニスカートの中へと誘導した。

「ゆ、ゆ…優ちゃん?」
「ダ…ダメっ、そんなトコロ触っちゃダメ…汚いよぉ!」

やはり優は既に何かの妄想ストーリーの最中にいるようだった…。
…スゴい!これが腐女子の妄想力、暴走力か…!
優の髪の毛からはうっすらと汗の匂いが漂い、彼女が前の晩に入浴していない事はどうやら事実な様だった。
私は自らのパンティに手を誘導しようとする優の手を振りほどき、彼女の太股を強く掴んで大きく開かせた…。
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